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『Opera 10』ベータ版公開、ブラウザ競争に勝ち目はあるか?Opera Software は3日、Web ブラウザ『Opera』の次期版となる『Opera 10』初のベータ版を公開した。同社は昨年12月から、Opera 10 のアルファテストを実施していた。Opera によれば、同ベータ版は描画エンジンに『Opera Presto 2.2』を用いており、現行版に比べて格段に高速化したという。
高速性は確かに重要な要素で、今や先進的なブラウザのどれもが売り文句にしている。しかし個人的な見解からすると、今回の版で大きく進歩した点は、スタイルシート規格『CSS3』用の『Web Fonts』モジュール仕様を含む『HTML 5』準拠項目をさらに多く盛り込んだことだ。CSS3 Web Fonts 仕様に対応するということは (『Firefox 3.5』も同仕様に対応)、Web サイトがもはやクライアント環境で利用可能なフォントに縛られないことを意味する (対照的な手段としてテキストフォントを画像化する方法もある)。これは極めて重要な変更で、Web レイアウトや Web デザインにとって、まさに画期的な意味を持つ。 また Opera 10 は、Web 標準準拠の指標となるテスト『ACID 3』で、満点を獲得したという。ほかに満点を主張できるブラウザは、(あったとしても) 極めて少ない。 しかしこれも個人的な見解になるが、他のブラウザが存在すること自体が Opera にとって問題だ。 他のブラウザは、より多くのユーザー基盤を持ち、売り込みにより多くの力を注ぎ、より強い勢いも得ている。Microsoft の『Internet Explorer』(IE) は、相変わらず首位の座を維持している。これは、依然として世界中で何億台ものパソコンが標準で IE をインストールしていることが主な理由だ。また、Apple の『Safari』は、数千万台にのぼる『Mac』や『iPhone』に既定でインストールされている。一方 Google は、同社の検索エンジンの威力と地位を活用して『Chrome』の推進を図っている。さらに、Mozilla Foundation の『Firefox』は2億7000万人ものユーザーを誇る。その背景としては『Netscape』以来の伝統が部分的に効果を発揮していることもあるが、むしろ同ブラウザのオープンソース コミュニティの勢いによるところが大きい。 Opera はどの点で競争力を持ち得るのだろうか。それは技術面かもしれない。しかし技術だけでは、マインドシェアや市場シェアを獲得するには不十分だ。Opera にこだわり続けるユーザーは、今後も存在し続けると個人的には思う。これらの人々は、同ブラウザを今まで長い間利用してきて、さらに今後もずっと使い続ける Opera びいきの人々だ。しかし Firefox、Safari、Chrome の既存ユーザーを取り込むのは、おそらくさらに難しくなるだろう。また、Microsoft も IE の改良を続けている。 ただし、これらはすべてデスクトップ パソコン用ブラウザの話だ。方や携帯電話用ブラウザのシェアに目を向けると、Opera が首位を占めている (これは Nokia の携帯電話が Opera ブラウザを搭載した影響が大きい)。そのため、モバイル機器の急増に伴い、最後に笑うのは Opera かもしれない。 関連記事
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