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2009年10月13日 12:40

つかず離れず…ソーシャルウェブと Skype の微妙な関係

Skype は eBay の傘下から離れることになった。Skype 創設者との間で、ライセンスをめぐる問題もありそうだ。今後どのような事業運営形態となるかは、いまだ不透明である。今回は、Skype のソーシャルウェブ への取り組みについてみてみよう。

mixi アプリスタート早々、「Skype アプリ」が登場した(図1)。

【図1】Skype アプリ
【図1】Skype アプリ
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現在のアプリ登録者は2万人を超える。提供元はエキサイト株式会社だ。早速、筆者も登録してみた。マイページの右側ペインに専用のガジェットが用意される(図2)。

【図2】「Skype アプリ」 専用ガジェット
【図2】「Skype アプリ」 専用ガジェット

もちろん、表示しないようにも設定できる。マイミクが同様に Skype アプリを登録していれば、相手のログイン状態がアイコンでひと目でわかる仕組みだ。ただ、それ以外の機能については、すでにインストールされている Skype のクライアントプログラムにリンクされているに留まる。

Skype ユーザーは4億5,000万人を超え、全世界の国際通話の8%で使われている。このため世界最大の通信会社とも言われている。一方、Skype の収益モデルは、固定電話や国際電話への通話接続サービス「Skype out」とボイスメールなどの有料オプションサービスだ。

無料チャットを利用している会員を拡大すれば、有料利用者獲得の間口を広げることができる。一方、仲間や知り合いたい人たちと連絡を取るツールとして、チャット、通話、ボイスメールを取り揃える Skype のサービスはソーシャルウェブとの親和性も高い。

このためここ数年、Skype を活用することを主眼に置いた独立系の SNS サービスが多数立ち上がっている。しかしながら、利用者が急増しているサービスは見当たらない。やはり母集団として、相当の人数がいないと普及しないのが実態だろう。では、メガ SNS との連携はどうだろう?

「Facebook」、「hi5」は Skype アプリを登録できるが、ほとんど「mixi」と同じ連携だ。ログインの状態が分かるだけで、クリックすると Skype のクライアント画面に遷移する。Facebook はすでに Web ベースのチャットを標準で搭載しているため、Skype の音声通話機能以外は必要性自体薄いと思われる。

「bebo」も同様に専用アプリを提供するが、専ら広告媒体として利用されているようだ。関係するアイコンをクリックすると Skype のサイトにリンクされている。「ning」、「friendster」、「immem」では連携自体がない。

最も積極的に連携しているのは、「MySpace」だ。Skype のプロフィールメニューには、しっかりと「MySpace のプロフィールにリンクする」が用意されている。設定するとプロフィール画面に「MySpace プロフィールとの接続」情報が表示される(図3)。

【図3】MySpace プロフィールとの接続
【図3】MySpace プロフィールとの接続
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Skype のムードメッセージには、MySpace のプロフィールページへのハイパーリンクが設定される。一方、MySpace 側では、「MySpace WebIM」という Web ベースのインスタントメッセンジャーサービスを提供している。

こちらはクライアント PC にインストールするアプリではなく、登録すればブラウザで利用できる。図4は機能を設定したときの画面だ。画面下に専用のナビゲーションバーが登場する。

【図4】MySpace WebIM
【図4】MySpace WebIM
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さらに Windows PC 向けクライアントソフトで「MySpaceIM with Skype」というサービスを提供している。

図5はそのクライアントアプリケーションの画面だ。Skype のコンタクトが自動的に取り込まれて、MySpace に登録していない人たちにサインアップを勧誘するパターンを予想したが、いたって上品。

すでに MySpace のフレンド登録している人だけの、コンタクトリストしか自動設定されない。メニューにもコンタクトリストの取り込み機能すらない。メンバーを追加しようとしたときに始めて Skype アカウントの検索窓が表示される。

【図5】MySpaceIM with Skype
【図5】MySpaceIM with Skype
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また、登録したメンバーが Skype でオンラインになっていても、MySpaceIM with Skype のコンタクト先の状態には反映されない。あくまで MySpace にログインしているか否かで表示されるようだ。

連携をうたう割には淡白で物足りない。折角連携するのであれば、コンタクトリストの共有はもとより、マイページのメールボックスにはボイスや動画メッセージが残せるようになったり、掲示板への投稿に肉声も付加できたり、直接会話で議論できたりしてもらいたい。

インスタントメッセンジャー、チャットだけであれば、もはや Facebook のように Web ベースで十分かもしれない。実際、Skype と関連の深い MySpace も上の通り提供を開始している。

さらに Google Wave ではメールや各種ドキュメントとの連動・融合も実現される。しかし、音声や動画のリアルタイム通話では、サーバーの負荷を考えると P2P サービスが現実的だ。冒頭に記した Skype の事業運営方向が定まれば、音声通話とソーシャルウェブの融合も大きく進展するだろう。

【当コラム執筆は、Looops Communications 副社長 福田浩至 (twitter アカウントはこちら) が担当しています。ご意見、コンタクトなどお気軽に twitter アカウントにどうぞ】


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