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ウイルスの目的【コンピュータウイルスとは:前編】現在、コンピュータウイルスは1.5秒に1つ(出典:2009年 AV-Test 提供データに基づきトレンドマイクロ算出)という驚異的なスピードで発生している。本記事では、コンピュータウイルスの脅威を紹介する。
● コンピュータウイルスとは 「コンピュータウイルスとは?」の問いに厳密な回答はない。20年以上前に、コンピュータ内のプログラムに取り付き、生物界のウイルスと似た感染・潜伏・発症のサイクルをもつプログラムを「コンピュータウイルス」と名づけたのが始まりだが、現在ではコンピュータウイルス=悪さをするプログラム、という認識が最も一般的ではないだろうか。 言葉の定義は、時代と共に使われ方で変化するものであり、現在でも狭義には元々の意味である「他プログラムに感染する」ものをウイルスと呼び、広義には「悪さをする」プログラム全般を指す言葉として使われている。ただ、「悪さをする」という意味は、掘り下げると少々複雑な面もある。 例えば、あるプログラムがコンピュータの画面上に広告を表示したとする。これを迷惑と感じるユーザーもいれば、興味を持ち、有益な情報と思うユーザーもいるだろう。これはユーザーによって受け取り方が違うというユーザーの主観の問題だが、別の観点では、プログラム制作者・利用者の意図という軸もある。 企業内の IT ヘルプデスクでは、管理ツールを利用し、社員のコンピュータにリモートからアクセスし、トラブルを解決することも少なくないが、誰もこのようなツールをウイルスとは呼ばない。一方で同様の機能を持ったプログラムであっても、いつの間にかコンピュータに入り込みユーザーのコンピュータを監視し、自在に操ってスパムメール送信や DDos 攻撃に使うプログラムはウイルスとみなされる。 このように考えると、「ユーザーの不利益になる」、「悪意を持って作成・利用される」の2つの条件が当てはまるものが広義にウイルスと呼べるだろう。 ● 変化するコンピュータウイルスの目的 さて、コンピュータウイルスの目的は一体なんなのであろうか? 実はウイルスの目的はここ数年で大きく変化している。 2003年頃までのウイルスは、主にウイルス作者が自己顕示のためにばら撒くということが多く、ウイルスの動作はただ単に花火を表示するだけのものから、感染した PC が不特定多数にメールを送付してしまうようなものまで様々だった。 しかし、近年ではウイルスの目的が自己顕示から金銭や情報を詐取するような犯罪の道具として使われるケースが主流になったといえる。感染した PC の個人情報を収集し攻撃者へ送付し、その情報がアンダーグラウンドの Web サイトなどで売り買いされる例や、オンラインバンクのログイン名/パスワードを詐取し、実際の金銭的な被害に結びつく例が代表的だ。 また、以前は一人の攻撃者がウイルスを作成し、ばら撒くことが多かったが、現在のウイルスに関わる犯罪は組織化され、ウイルスを作成する者、そのウイルスを使って情報を盗む者、その情報を販売する者など、様々な役割が分担されている。
しかし、実際には冒頭にあるようにウイルスの発生数は増加しており、1.5秒に1つ(出典:2009年 AV-Test 提供データに基づきトレンドマイクロ算出)新しいウイルスが発生している。 現在、コンピュータは日常生活をするうえで必須のものといえる。しかし、その生活を脅かすウイルスや犯罪者たちは無数に存在する。そのようなウイルスの被害にあわないためにも、ウイルスの脅威を学ぶとともに、どのような対策が有効か、日ごろより知識を得ていく必要がある。 記事提供:トレンドマイクロ株式会社
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