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明るいところから暗いところまでキレイに写る「HDR」【最新ハイテク講座】

IT ライフハック
2010年11月1日 / 11:00
 
 

iPhone で HDR をオンにして撮影した場合



デジカメなどで暗い室内から明るい窓の屋外を撮影したときに、窓から見える風景が真っ白になってしまった、という経験をした人は多いと思う。この現象はカメラの明暗差の限界ともいえるのだが、技術が進んだ現代では、その限界をも超えようとしている。

それが、窓から見える屋外も、室内も、キレイに写すことができる HDR(ハイダイナミックレンジ合成)技術だ。

HDR は、コンパクトデジタルカメラや iPhone などにも採用されるようになり、一気に広まった。

iPhone で HDR をオフにして撮影した場合



iPhone で HDR をオンにして撮影した場合



デジタルカメラに搭載されている CCD や CMOS といった撮像素子は、一番明るいところから一番暗いところまでの、撮影できる明るさの差「ダイナミックレンジ」が、現実の風景ほど大きくない。

このため、明るい場所や暗い場所で撮影するときに、写されるものがハッキリ分かるように、カメラに入ってくる光の量を調整している。暗い場所だと光をたくさん集め、明るい場所だと光を抑えているのが露出だ。

撮像素子の性能は限られているため、一番明るいところが写るように露出を調整すると、暗い場所は黒くつぶれてしまう。一方で、一番暗いところにあわせると、明るい場所は真っ白になってしまう。この問題を解決するために、現状の撮像素子を使いながら、現実の風景をできるだけ再現するように開発された技術が HDR なのだ。

HDR ではまず、同じ場面を露出を変えて、複数枚撮影する。写された写真は、白が飛んでいるものから黒がつぶれているものまで、さまざまだ。その写真の中から、キレイに写っている最適な部分を合成して1枚の写真を作り出すのだ。

しかし、ディスプレイにも、表示できるダイナミックレンジに限りがある。そこで、ディスプレイで表示できるようなレンジに変換する。これにより、撮像素子の性能を超えた、明るいところから暗いところまで分かる写真になる。

HDR を使うと、たとえば後ろに太陽があるような飛び抜けて明るいポイントがあっても、手前のものがちゃんと見える写真ができあがるわけだ。

HDR を使うと、キレイな写真を撮影する以上のこともできる。たとえば、カシオ計算機の最新コンパクトデジタルカメラ「EX-ZR10」では、この HDR を一歩進めて、単に合成するだけでなく、局所的にコントラストを変えることで、芸術的な作品が作れるようになっている。このように、HDR はさらなる可能性を秘めている。

カシオ計算機
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記事提供:IT ライフハック
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