第5回 Search Engine Watch 賞
著者: Danny Sullivan オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2005年6月17日 18:00 付の記事
■海外internet.com発の記事
Search Engine Watch 賞は、
Web 検索で優れた業績を残したサービスに与えられる。
2004年の受賞エンジンは以下の通り。
ベスト検索サービス賞
優勝: Yahoo
次点: Google
佳作: Ask Jeeves
ベストメタ検索エンジン賞
優勝: Jux2
次点: Dogpile
佳作: Clusty、 Mamma
ベストニュース検索エンジン賞
優勝: Google News
次点: Yahoo News
佳作: MSN Newsbot、 Topix
ベストBlog/フィード検索エンジン賞
優勝: Bloglines
次点: Feedster
佳作: Technorati
ベストイメージ検索エンジン賞
優勝: Yahoo Images
次点: Google Images
佳作: Ask Jeeves Pictures、 Picsearch
ベストショッピング検索エンジン賞
優勝: Google Froogle
次点: Yahoo Shopping、 Shopping.com
佳作:PriceGrabber、 Shopzilla
ベストSEO/Web マスターフレンドリー検索プロバイダー賞
優勝: Google
次点: Yahoo
佳作: MSN Search
ベスト検索広告プロバイダ賞
優勝: Google AdWords
次点: Yahoo/Overture
ベスト検索機能賞
佳作: Clusty のクラスタリング、MSN の Search Builder、Ask Jeeves のサイトプレビューツール Binocular、Surfwax の LookAhead および AOL の Pinpoint Shopping によるキーワード提案、 A9 の Search History、My Jeeves、
My Yahoo Search、Google Desktop の Web History、AOL Snapshots、
Ask Jeeves Smart Search、
Google OneBox Results、 Yahoo Shortcuts
ベスト専門検索エンジン賞
佳作:Google Local、Yahoo Local、Google Scholar、Scirus、Citeseer、
Librarians の Index To The Internet
この賞は、Web 検索および専門検索サービスの単独プロバイダとして優れたパフォーマンスを発揮した検索エンジンに与えられる。
優勝:Yahoo
2004年、Yahoo は単にWeb 検索だけでなく、
“バーチカル”つまり専門検索サービスの改善に大変力を注いだ。
この努力は、このカテゴリの優勝受賞という形で報われた。
Yahoo は人気投票では1位でなく、706票中たった17%しか獲得しなかった。
それにもかかわらずわれわれが Yahoo を優勝に選んだのは、
人気投票の結果を覆すほど十分な功績を残したと判断したためだ。
昨年、Yahoo は独自の Web 検索技術を開始したが、
われわれはその技術が Google 同様に優れた技術であると直感的に感じた。
Google の検索結果の利用をやめて新技術に移行しても、
ユーザーをあまり失わなかったという事実が、
われわれの直感を裏付けている。
その検索能力の高さは、明らかに多くのユーザーを満足させている。
Web 検索だけでなく、
Yahoo はバーチカル検索サービスを見事に幅広く展開している。
昨年 Yahoo Local が加わり、「β」版をすぐに脱出して役に立つ情報源となった。
Yahoo Images は検索対象範囲を拡大。
Yahoo Shopping には新機能が加わり、
Yahoo News は以前と変わらずすばらしい情報源で、
引続き安定したパフォーマンスを提供している。
Yahoo について最大の不満は、
Web 検索結果の中で有償広告を明示できていない点だ。
有償広告の明示は容易にでき、
Yahoo の受賞に議論を残すような欠点を取り去ることができるはずだ。
このことがなぜ問題なのかについては、
Going Beyond FTC Paid Inclusion Disclosure Guidelines に示している。
これは、
今年 Yahoo の優勝をあやうく見送ろうかというほど、
われわれにとって非常に深刻な問題だった。
最終的には、やはり Yahoo を優勝に選ぶことになったが、
明示するようにすぐ変更しなければ、
来年の受賞チャンスが大きく揺らぐという警告を付け加えた。
次点:Google
人気投票では76%を獲得したが、
Google Images の保守を怠ったという理由で、
われわれは最終的に Google には優勝を授与できないと判断した。
同社は、昨年11月に画像データベースを数か月間更新していないことを認めたが、
問題の修正にさらに2か月がかかった。
Google が提供する「β版でない」主要検索サービスは2つだけで、
Google Images はそのひとつであるため、
ユーザーは当然もっと大事にされて然るべきだ。
このような失敗をした後で、
検索カテゴリ全般を含むこの賞の優勝に Google を選ぶのは公平でないと判断した。
もしこのような問題がなかったとしたら、
Google はこのカテゴリで Yahoo と同点優勝になっていただろう。
人気投票で、非常に多くのユーザーがすばらしい情報源だと判断している。
Yahoo のように、強力でバーチカルな検索サービスを幅広く展開している。
プレスリリースが Google News の質に幾分影響しているのではないかと懸念するが、
それでも際立った情報源であることに変わりない。
ショッピング検索エンジンの Froogle は昨年大改善され、
また Google Local も強力だ。
Google は今年はこの賞の次点だったが、
誰もが考えるべき最初の選択肢で、
Google が更新を続けている現在特にそう言える。
このまま期待通り進めば、
過去4度この賞の優勝に輝いた Google が、
来年再びこのカテゴリの優勝に返り咲くかもしれない。
佳作:Ask Jeeves
Ask Jeeves は人気投票で3位となり、得票の4%を獲得した。
「次点」にふさわしい検索エンジンを選んでもらうと、
支持はさらに強まった。
次点 にふさわしい検索エンジンの投票では、
Yahoo が54%獲得し第1位。
Google が18%で続き、
Ask Jeeves は僅差で16%と続いた。
投票での人気の高さとわれわれの評価が合致して、
Ask Jeeves は佳作を受賞した。
Ask Jeeves はすばらしい Web 検索を提供するが、
他のサービスと協力してまとめた良いバーチカル検索サービスを幅広く提供している。
イメージ、ニュース、ローカル、
ショッピングの各検索がすべて利用できる。
単独の検索プロバイダを探す場合、利用を検討することを強く勧める。
その他のコメント
MSN Search については、このサービスの新技術は2004年終盤まで始まらず、
また見かけ、特徴、サービス内容も大きく変わった。
このことで、人気投票の最終候補から外した。
2005年については、
上記受賞サービスと良い競争を展開することを期待しており、
すでに誰もが一見するのに十分値するサービスだ。
この賞は、
単独の検索サービスを使って複数の Web 検索エンジンによる検索結果をまとめて表示するメタ検索で、
際立ったパフォーマンスを発揮した検索エンジンに与えられる。
メタ検索エンジンの例は、
Search Engine Watch のメタクローラーページを参照。
優勝:Jux2
このカテゴリで Jux2 が獲得した票は、490票中たった2%だったが、
より人気を得た他のサービスをしのいで優勝にふさわしいと判断した。
とても重要な主要検索エンジンの検索結果を、
すべて整然とした簡単な方法で見ることができる。
Google、Yahoo、Ask Jeeves の3大クローラが揃って表示した結果と、
それぞれの検索エンジンに特有の検索結果を簡単に見ることができる。
それぞれの検索エンジンの独自の声を理解するのにこれ以上良い方法はない。
Jux2 は、もともと Google および Yahoo の検索結果を並列するという意味の 「juxtaposing」から名前を取った。
後に Ask Jeeves が加わったが、
その次に MSN が加わることを願っている。
また有償リスティングを含めるのも問題ないが、
その際おそらく右コラムに表示すればいいだろう。
有償リスティングが検索者にとって非常に関連性が高まることも良くあるので、
加わってほしいと思う。
次点:Dogpile
Dogpile は人気投票では37%を獲得し、明らかに勝利者だった。
姉妹サイトの MetaCrawler は、
基本的に名前以外 Dogpile そのもので、
その得票を加えると、獲得数は52%にまでのぼる。
しかし、メタ検索エンジンの優勝者は、
ユーザーがどの検索エンジンを使って検索したいのかを簡単に選択できるものでなければ、と考えた。
Jux2 では、このような選択がホームページから簡単にできたり、
その選択を常に選択するよう設定を保存しておくこともできる。
Dogpile の場合、オプション検索ページを使うのか、
個人設定を使うのかなどのオプションがまったくない。
さらに、スポンサー付きのリスティングが、
通常の検索結果に混ざって表示されるのも気に入らない。
有償のリスティングにはすべてはっきり、
"Sponsored By,"と表示されているので、その点で混乱はないが、
有償リスティングは物理的に編集上の結果と分けて表示してもらいたい。
これらの理由から、今年 Dogpile は優勝に選ばれなかった。
佳作:Clusty、Mamma
Clusty は、2004年メタ検索に新たに加わったが、
この分野のベテランである Vivisimo を引継いでいる。
Vivisimo は長年、
クラスタリング技術のデモンストレーションのために、
そのサイトでメタ検索を行っていた。
Clusty は、デモンストレーションを抜けだし、
検索者に毎日役立つようなサイトになるため作られた。
われわれは、
Clusty のその名の由来にもなったクラスタリングオプションと、
スポンサー付きと編集上の結果をはっきり分けて表示している点が気に入っている。
また、どの Web 検索エンジンを使用したいかいつでも選択できる点も気に入っている。残念なことに、Google も Yahoo も選択肢には含まれておらず、
このカテゴリの優勝にはこの両社が必須と考えている。
人気投票では、 Clusty が Dogpile と MetaCrawler についで14%の票を獲得し、
新しいサービスとしては大健闘だった。
Mamma には Clusty が提供するクラスタリングはないが、
スポンサー付きのリスティングを編集上の結果から分けて表示したり、
検索エンジンがいつでも選択できるといったわれわれが気に入っている他の点をすべて満たしている。
しかし Clusty 同様、
Google と Yahoo の検索結果にアクセスできない。
人気投票では Clusty についで9%を獲得した。
その結果、佳作受賞に十分値すると考えた。
この賞は、インターネットユーザーが Web からニュースを探すのに、
優れたパフォーマンスを発揮した検索エンジンに与えられる。
ニュース検索エンジンの例は、
Search Engine Watch のニュース検索エンジンを参照。
優勝:Google News
Google News はこのカテゴリの人気投票で最も人気があり、623票中51%を獲得した。この Search Engine Watch 読者の意見に従い、われわれは優勝を授与した。
次点:Yahoo News
読者の人気投票に従って、得票の22%を獲得した Yahoo News に次点を授与した。
佳作:MSN Newsbot、Topix
MSN News は、2004年ニュース検索の対象範囲を広げ、
このカテゴリに新たに加わった。
読者の目にとまり、人気投票で17%を獲得し3位だった。
Topix も2004年のこのカテゴリの新顔で、
人気投票ではたった4%しか票を集められず大きく引き離されて4位だった。
しかし、われわれは佳作受賞にふさわしい重要なサービスだと考えた。
この賞は、
インターネットユーザーが Web から Blog またはフィードコンテンツを探すのに、
優れたパフォーマンスを発揮した検索エンジンに与えられる。
Blog/フィード検索エンジンの例は、 Search Engine Watch のニュース検索エンジンを参照。
優勝:Bloglines
この賞は、今年新たに加わったカテゴリで、
ニュース検索同様、読者の人気投票に従って選出した。
Ask Jeeves 所有の Bloglines が345票中35%を獲得し、優勝に選ばれた。
次点:Feedster
Feedster は人気投票の22%を獲得し、次点に選ばれた。
佳作:Technorati
人気投票で得票の16%を獲得し3位だった Technorati が、このカテゴリで佳作を受賞した。
この賞は、インターネットユーザーが Web から画像を探すのに、優れたパフォーマンスを発揮した検索エンジンに与えられる。イメージ検索エンジンの例は、Search Engine Watch のイメージ検索エンジンを参照。
優勝:Yahoo Images
前述の通り、2004年 Yahoo Images は画像データベースを大きく拡大した。また Google Images と異なり、年間を通じそのデータベースは常に更新されていた。よって、このカテゴリの人気投票では622票中13%を獲得し2位だったが、投票結果にかかわらず Yahoo Images が優勝にふさわしいと判断した。
次点:Google Images
Google Images は人気投票で得票の76%を獲得し、他を大きく引き離し1位だった。
しかし、2004年に起きたデータ更新問題で、
最終的にこのカテゴリの優勝に選出できなかった。
しかし強調したいのは、その後 Google は更新問題を解決したことを発表していることだ。
そして画像検索を行う誰もが最初に考えるべき情報源のひとつであり続けている。
佳作:Ask Picture Search、Picsearch
Ask は、人気投票で5%の得票を獲得し3位だった。 Picsearch は、ついで僅差で4%を獲得した。われわれは両者が佳作にふさわしいと判断した。実際のところ、 Ask は Picsearch 提供であるが、今月、Ask 独自のランキング技術を Picsearch のデータベースに適用することに変更した。
この賞は、ユーザーが Web で買い物をするのに優れたパフォーマンスを発揮した検索エンジンに与えられる。ショッピング検索エンジンの例は、Search Engine Watch のショッピング検索エンジンを参照。
優勝:Google Froogle
ショッピング検索でも再び読者の人気投票に従って賞を選出した。 Froogle が最も多く票を獲得、464票中32%を獲得しこのカテゴリの優勝に選ばれた。
次点:Yahoo Shopping、Shopping.com
Yahoo Shopping と Shopping.com は両者ともに得票中19%を獲得し2位だった。
佳作:PriceGrabber、Shopzilla
PriceGrabber は、人気投票で13%を獲得し3位だった。 Shopzilla(旧 BizRate)が大きく引き離され、8%を獲得し続いた。しかしわれわれは、このサービスも佳作受賞にふさわしい内容のある重要なサービスだと判断した。
この賞は、質の高い「オーガニック」または「ナチュラル」なトラフィックをユーザーの手を煩わせずに提供する検索プロバイダを選んでもらうという発想で作られた。
優勝:Google
このカテゴリでは、これまで通り今年も読者の投票結果に従って選出した。 Google はこのカテゴリの501の有効得票中59%を獲得し、もっとも人気が高かった。
次点:Yahoo
Yahoo は、人気投票で22%を獲得して2位だった。
佳作:MSN Search
MSN は、人気投票で14%を獲得し3位、佳作を受賞した。
この賞は、検索結果ページに優れた広告サービスを提供した有償の検索プログラムに与えられる。
優勝:Google AdWords
読者の人気投票に従い、452票中63%を獲得した Google が、この賞の優勝を受賞した。
次点:Yahoo/Overture
まもなく改名される予定の Yahoo の Overture に、実質残りすべての票が集まり、29%を獲得した。しかし、昨年も申し上げたが、検索エンジン広告を行う人にとって、 Overture と Google の両サービスを利用しないとしたら、それは怠慢だということを強調したい。両者のオーディエンスはおしなべて重複することがなく、両者ともにすばらしい評価を受けている。広いリーチといいコンバージョンが必要なら、両者を利用したいものだ。
注記)このカテゴリでは、他の最終候補が得た票はほんのわずかだったため、佳作は選出しなかった。
この賞は、検索エンジンが提供する機能の中から、ユーザーが情報を探すのに役立つ優秀なものに与えられる。投票用紙のドロップダウンボックスには選択肢を記載せず、代わりに読者に気に入った機能を記入してもらった。多くの回答が寄せられたため、その中から際立った機能すべてに佳作を授与することとした。受賞作品は以下の通り。
Clusty のクラスタリング:クラスタリングを記入した回答がもっとも多く(10件)、具体的に Clusty.com のクラスタリングをあげたものがさらに6件あった。
MSN の Search Builder(検索ビルダー): Search Builder は、特にユーザーが更新状況、人気度、精密さといった項目に基づき検索結果を操作することができるスライダーバー付きなのがめずらしいツールだが、正直言って、MSN Search で Search Builder ツール を活用している人はおそらく非常に少ないだろう。しかし、MSN Search のホームページから「Search Builder」をクリックしさえすれば、クエリを特定のドメインに限定するといった他の検索エンジンでは条件検索ページに隠れていたような機能に簡単にアクセスできる。そして、風変わりなスライダーバーはあまり使われることがなさそうではあるが、それでもわれわれはその想像性とそれらをオプションで使えるのが気に入っている。この機能をあげた回答も数件寄せられ、佳作を授与することとした。
Ask Jeeves のサイトプレビューツール Binocular(双眼鏡):検索エンジンは長い間、検索結果ページに Web サイトのサムネイル画像を表示すべきかどうかに取り組んできた。そのようなプレビュー画像は役に立つだろうが、ブロードバンド接続以外のユーザーやテキスト結果を好むユーザーには負担にもなる。昨年 Ask Jeeves は妥協点を見出し、サイトプレビューツール Binocular(双眼鏡) を発表した。 小さな双眼鏡がリスティングの下に現れ、そこにマウスを合わせると、プレビューが突然登場する。
Surfwax のLookAhead および AOL の Pinpoint Shopping によるキーワード提案: Google Suggest は、検索キーワードをユーザーにすばやく提案する新しい優れた機能として注目を集めたが、Surfwax のLookAhead News Index と AOL のPinpoint Shopping は両者とも、同様の機能を長い間提供してきた。両者が佳作を受賞した。Google Suggest は2004年最終2週で登場し、まだ Google サイトでも実施されておらず、今年の受賞には不適切であると判断した。来年には強力な候補となるであろう。
検索履歴/Myサーチ機能:簡単に検索履歴を自動表示する機能を付けた以下の作品に佳作を授与した。 A9 のSearch History(論評)、My Jeeves(論評)、 My Yahoo Search (論評)、および Google Desktop の Web History (論評)。それぞれのサービスにユニークな機能が付きすべて役に立つ。特定のサービスを使っているなら、是非新機能を試してもらいたい。 A9 以外はまだβ版なので、今年は検索履歴機能をひとつのカテゴリとして賞にしなかったが、おそらく来年はそうなりそうだ。
ダイレクトアンサー/バーチカル検索の統合:検索結果ページに直接回答を表示する機能や、間違ったタブをクリックした場合でも専門検索結果に簡単にアクセスできる機能を昨年新たに付け加えた、または改善した主要検索エンジンの以下のサービスにも佳作を授与した。 AOL Snapshots、Ask Jeeves Smart Search、Google OneBox Results、Yahoo Shortcuts。
ベスト検索機能賞同様、気に入った専門検索エンジンを記入してもらった。この賞でも、際立ったサービス数点に佳作を授与することとした。受賞サービスは以下の通り。
ローカル検索:Google Local、Yahoo Local
Google と Yahoo の2大主要検索エンジンがローカル検索を開始したのは2004年途中から、しかもその一部をβ版で提供しただけだったので、今年はローカル検索をひとつのカテゴリにしないことにした。しかし、読者がこの機能を気に入ったのは明らかだ。ローカル検索全般と特定のローカル検索サービスに対する回答は、全部で50件近くにのぼり、専門検索のカテゴリとしてはもっとも多く票を集めた。
従って来年はこのカテゴリを増やすことにしよう。今年はもっとも多く名前のあがった、 Google Local (16件)と Yahoo Local (12件)に佳作を授与することにする。われわれはどちらのサービスも気に入っている。 A9 の新ローカル検索サービスにも回答が数件寄せられたが、2005年初頭に開始したサービスのため、2004年を振り返って称えるこれらの賞には値しない。同様に、 Google Maps にも数件回答があったが、2005年に開始したサービスのため、来年の受賞を検討することにしよう。
アカデミック分野:Google Scholar 、Scirus 、Citeseer
Google Scholar は2004年11月後半に開始したサービスで、1年のうちこれほど短い期間で佳作を受賞するのは不公平ではないかとも思われた。しかし、18件と専門検索サービスの中でもっとも多く名前があがったサービスでもあった。このことで、われわれは遅いデビューではあるが受賞に値すると判断した。
Scirus は特にアカデミックな専門分野の検索を目的に、長年存続している科学検索エンジンである。過去にも何度も受賞しているが、名前が多くあがったサービスのひとつだった。そのため、佳作を授与する。
Citeseer は過去にも名前があげられ、今年も多数の回答が寄せられた。長い間科学文献の検索サービスを提供しているこのエンジンに佳作を授与する時期ではないかと判断した。
Librarians の Index to the Internet
Librarians の Index to the Internet は、司書が客に最適な情報を見つけるのに役立つ情報源を提供するという使命を果すことに忠実に、長い間サービスを提供してきた。しかし、それにだまされてはいけない。検索者すべてに役に立ち、すばらしく、しっかりまとめられたディレクトリに進化している。このサービスの使命は変っておらず、特別重要な変化が今年あったわけではない。 LII のリスティングはすべて、ディレクトリを作成し管理している司書がよく検討した結果加えられた一流の情報源であるため、比較的小さなディレクトリだ。従って最先端ではないが、過剰な情報に飽き飽きしていたり、情報が幅広く必要で、的の合った情報源を探しているときなど非常に有効な情報源だ。
昨年は検索ツールバー賞を設けていたが、今年はとりやめにした。現在は、主要検索エンジンがそれぞれ個別のサービスの中に独自の検索ツールバーを提供し、しかも検索以外の機能を附加している。このカテゴリには少し休息を与え、2005年にはツールバーがもっとユニークになってどのように進化するのかを見守りたいと思う。今後この賞が再開する可能性はある。
デスクトップ検索については、来年にはひとつのカテゴリに加える可能性が高い。現在提供中のデスクトップ検索ツールはほとんどがβ版のため、賞を設ける前にもっと成熟させる方がいいと感じた。
読者のコメント
投票用紙の最後に、読者に全体に関するコメントを記入してもらった。さらに、ベスト検索サービスに寄せられた多くのコメントも、事実上全般にわたった意見が多かった。これらのコメントを以下にいくつか紹介する。これらはある共通した意見を代表するものではないことに注意してほしい。いろいろな点でおもしろかったコメントを抜粋しただけで、投票結果の裏の生の声をいくつか聞くことができる。
・私は本当に Google 人間だと思う。他の検索エンジンをいくつか試してみたけど、どれもこれほどいいと思うものはなかった。
・なぜ AdWords でステロイド剤を売りつづけるのか Google に聞いてほしい。私は抗議の手紙を3度送ったが、一度も返事をもらっていない。 Google は自動操縦だ。タイタニックにさえ操舵手がいたのに。
・Google は、特に Google Print など検索範囲内のコンテンツを拡大しようと大きな投資を行う一方で、いまだ広告を検索結果と分けて表示するといった検索結果の純度を保っているため、これまで同様検索の標準となっている。
・トラフィックに関して、今年 Yahoo! が Google にもっと追いつくのではと期待している。
・もっとも誇大宣伝されたエンジンは Clusty (始めからさほど特別な機能ではないクラスティングを再開発)。近々消滅するのは Yahoo のような大きなディレクトリ。
・インターネット検索エンジンは総じて質が悪い。来年は、「ネガティブ」なカテゴリをいくつか作ったり、「最低」を選ぶようにしたらどうか。その結果を公表するかどうかは別問題。おもしろいデータが得られることは間違いない。
・Google のリスティングは、関連ページとディレクトリページがおかしくなってしまった。探したいサイトを見つけるかわりに、そこにリンクしている別のサイトを見つけてしまう。 Yahoo の結果の方が整理されていてダイレクトだ。
・Google は他の検索エンジンと比べて、もっとも関連性の高い検索結果をたえず提供してくれる。
・MSN を2位にしてください。新しいアルゴリズムはお見事で、 Yahoo よりずっといい。Google は、実質どの分野でも年間通して常にすばらしかったので優勝。
・Yahoo は、我社の大手スポンサーにより強いパートナーシップを選択できるオプションを設けてくれるし、見栄えとユーザーとの接点がよりクリエイティブだ。もちろん Google は、インターネット上でもっともわりのいい広告バイヤーとして競争相手だ。
・新しいMSN Search が1位になるはずだったが、2005年まで開始しなかった。2004年のMSN は新しい結果に乏しかったので、選ばなかった。 Yahoo も大して良くなかった。
・A9 はとても過小評価されているが、長期間にわたり調査を行う人向きのサービスを提供している。
・Google がいまだにもっとも関連性の高い結果を出すと思う。 Google の結果が気に入らないときに、 Yahoo を試す。おかしなことに、 Yahoo の有償広告(Overture)がベストな答えを出すことが多い。おそらく、編集コメントに何か意見があるかもしれない。
・Google が王様だが、王冠がさびてきている。
・Google が標準。
・Google の結果は以前と変った。本当に悪く、探しているものが見つからない。一方、 Yahoo はとても良くなった。
・Yahoo! は他のエンジンより平均的なユーザーに使いやすく、 MSN も優れたエンジンだ。
・Google はかつて私に最適な SE だったが、2004年、検索結果はばらばらになってしまった。
・昔は Google だけしか使わなかったが、数ヶ月前、検索結果の多くが望みのものではなく、エラーページが多いことに気づいた。 Yahoo を使ってみたら、結果ははるかに良かった。今でも Google を使うが常に Yahoo から目を離さないでいる。
・今でも Google が最高。 Google は新しいページや大きく変更したページをどの検索エンジンよりも早くインデックスする。あるページのコンテンツを変えたり新しいページを追加すると、 Google では2、3日以内に現れる。他のエンジンでは数週間、数ヶ月かかる。
・意見を聞いてくれてありがとう。
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