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2001年3月10日 00:00

行け行け、Linux

著者Thor Olavsrudオリジナル版を読む海外海外発
Linux は現在、OS 市場では最も成長速度の速い OS で、企業のコンピュータ利用の中では、主にサーバー用 OS とし て多く使われている。さらに、組み込み分野でも大きな可能性を秘めている。ただ、internet.com Corp. が最近発表 した調査では、驚くほどのことではないが、デスクトップコンピュータで利用するには、普及を阻む、克服困難な障壁 があるという。internet.com は InternetNews.com の親会社。

internet.com は、第三者の調査会社 Insight Express LLC とともに、internet.com の Technology Advisory Panel のメンバー169人を対象に調査を行った。Technology Advisory Panel は、internet.com の169のサイトを利 用する人たちの中から集められたグループ。調査報告のタイトルは 『Linux: You Get What You Pay For?』(Linux は、費やす努力に見合うのか) となっている。

報告書によると、回答者の39%が Linux を使っており、31%は 自分たちの組織での運用を検討している。Linux を使 っていると答えた回答者のうち、67%は Web サーバー用の OS として使っている。その他に回答の多かった利用目的 は、インターネットに接続するためのゲートウェイや、メールサーバー、LAN および ファイルサーバーといったところ だ。

さらに、Linux を利用している人の33%、すなわち全回答者の11%が、Linux をデスクトップコンピュータ用の OS と して使っていることも明らかになった。一方、組み込み OS として Linux に接していると回答したのは、全体の8.4% でしかないが、同調査では 組み込み OS としてのLinux が、市場の一角となり得るとしている。その理由として、組 み込み OS として重要な、価格の安さ、目的に合わせて容易にカスタマイズできること、そしてネットワークへの接続 性の高さを挙げている。

安価で信頼性が高く、古いハードウェアでも動作することなどが、単一の特定用途に使うアプライアンスサーバー用 OS で、利用する際の人気に貢献している。しかし、Linux にも欠点がある。Linux ベンダーの各社は、それらの欠点 をなくそうとしている。現在のところ、大規模なアプリケーションサーバーと、大規模な Eコマースサイトのサーバー 用途は、多くの場合 Linux の手に余る。大手 UNIX ベンダーが供給する OS や Windows 系の OS と比べた場合、堅 固なジャーナルファイルシステムを持っていないこと、マルチプロセッサシステムを構築しようにも、限られた数の CPU しかサポートしていないこと、さらに管理ツールや OS ベンダーのサポートが比較的少ないことが欠点としてあげ られる。

しかし、このような障壁をも克服する好材料もある。とくに Web サイトが稼動しているかいないかが死活問題となる E コマース会社は、Linux の安定性から恩恵を受けられるかもしれない。調査で Linux を使用していると回答した人た ちのうち、80%近くが、Linux の優れた安定性を高く評価していると答えた。

しかし Linux を使用していない人たちは、安定性を高く評価しながらも、使いやすさ、アップグレードの容易さ、OS ベンダーのサポート、きちんとしたドキュメントを重視している。Linux ユーザーですら、その25%強は、使いやすさ が OS の選択基準の1つだと回答しており、GNOME や KDEといった Windows 風の操作環境に興味を示す傾向にあるこ とが明らかになっている。ただ Linux ユーザーにとって、GNOME や KDE は、オープンソースだという点で、魅力があ るともいえるのだが。

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