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ネットビジネスの成否を決めるショッピングカート問題 ウェブが実店舗より優れている点は多々ある。だがどうしてもかなわない点もある。 例えば、「このスカートにあのブラウス」といった買い方が行いにくい。下手なページデザインの店では、スカートに合うブラウスを自分で探し回らなければならないからだ。結果的に客単価が上がらない。
ショッピングカート問題も実店舗に比べた弱点の1つ。これが近所のスーパーであるなら、カートに入れた商品は大体そのまま購入するだろう。わざわざ棚に戻しに行くのも面倒だからだ。ところがネットではキャンセルが実に簡単だ。商品の入ったカートをそのままに、店を後にしても誰にも文句も言われない。この問題を「カート断念率」(cart abandonment)と呼んでいる。カートに入れておきながらチェックアウトしない率のことだ。 これは調査によって様々だが、トップクラスのオンライン経験を持つ店でも34%程度。オンライン経験の比較的少ないクリック%モルタルの店で64%という数字もあがっている(The State of Online Retailing 4.0)。つまり3分の2の人はカートに入れておきながら購入しないことになる。カート問題による「機会損失」の額は、38億ドルに上るという説もある。 なぜカートに入れておきながら購入を断念するのか、理由は大体次のようなものだ。 ・顧客情報の入力を必要以上に要求される ・決済プロセスが長く冗長。時間もかかる ・サイトデザインが悪く、新たな購入追加、チェンジ等が行いにくい ・サイトの機能不全(リンク切れ、ヘルプメニュー、手引きが参照できない等) 加えて、クレジットカード情報の入力が安全かどうか心配になる、という理由もある。 カート問題は日本でも重要になりつつある。日本の店はまだまだコンバージョン率(来店者が購買者になる比率)が低い。折角購買意欲のある客がカート問題で購買を中止してしまうということは、ただでさえレベルの低いコンバージョン率を一層低下させてしまう。おまけにこの中止経験は「あの店は買いにくい」という印象になって残り、再来店率が低下するということになる。 カート問題の解決に向けては、使いやすい店の徹底研究が最も早道だ。日本では最大手のモールの決済プロセスはよく作りこまれていてわかりやすい。今どのプロセスにいるかが明示されている。逆に使いにくい店では、特にメリットもない割には、いちいちIDやパスワードの入力を要求する。電話番号やeメールの再入力を要求するところも。購入した商品のスペックを再確認しようと思っても、商品ページとのリンクが切れていたりする。 ネットビジネスは経験やセンスも重要だが、やはり厳密な効率性も要求される。その最重要課題の1つがカート問題というわけだ。売れない売れないとなげく前に、自分の店のカート問題の再チェックが必要だ。 記事提供:M&M研究所 最新トップニュース
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