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Webマーケティング2002年2月21日 00:00
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eコマース勝ち組の条件

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20020221/1.html
著者:三石玲子
国内internet.com発の記事
 ここにきてeコマースの勝ち組と負け組が明確になってきている。 勝ち組の条件はまずはネット適性の高い商品・サービスジャンルであること。 代表例は「国内線航空券」だろう。トップ企業で既に650億円近い実績に達している。 利用者にとってみればチケット入手のための「アクセスポイント」の減少につながるし、 航空会社にとってみれば手数料削減に寄与する。 両者のニーズが合致したことが win-win game の背景でもある。

 勝ち組の次の条件はやはり「本物の」クリック&モルタルであること。 厳密なモルタルとは言えないが、カタログ通販業界が代表例だ。 そもそもビジネスの仕組みがダイレクトマーケティングであるし、 顧客リスト、バックオフィス等がそのまま活用できる。 クリック&モルタルの「勝利の方程式」は「マルチチャネル化を図り、 1人の顧客から様々なチャネル経由で収益を獲得すること」と 「よりコストの安いチャネルに顧客を誘導すること」であるから、 この条件にもぴったりだ。ウェブが軌道に乗ってくると、 紙カタログ経由よりも相対的にはコスト削減につながるからだ。

 問題はここからである。かくも業種適性のある業界でありながら、 企業間格差が目立つのは一体どういうことなのか、ということである。 航空券に関して言えば、2番手企業の実績は160億円程度。運行本数の違いもあるにせよ、 理由はそれだけではなさそうだ。通販業界でいえば、 トップ企業は年商100億レベルに達したが、 業界リーダーを自負していた某社の実績は20億円程度でしかない。

 顧客が支持をし始めるサイトはみるみる改善されていく。客が客を呼ぶ好循環が生まれ、 企業側も顧客ニーズに答えるべく努力をするから、 顧客サービスやユーザビリティは改善されていく。 この「追い風」に乗り「オンライン経験」を加速度的に蓄積した企業と そうでない企業の差が生まれてしまうのだ。航空券でいえば、 ユーザビリティの違いは大きいし、通販業界でみれば、 商品力に差があるとは思えないが、売れない企業のサイトは 「オンライン経験の蓄積のなさ」が一目でわかる作りである。商品が探しにくいし、一覧性にも欠点がある。 チェックアウトプロセスは吟味されておらず、不要な入力項目が目立つ。

 と書いてしまうと、単にウェブ上の問題のようだが、 これはまさに社内問題の反映でもある。顧客に敏感に反応できる組織であるか、 「追い風」を取りこめる意思決定システムになっているか、 従来のチャネルに「遠慮」をせず、eコマースを推進出来る体制なのか、といったことだ。 加えて現場への権限委譲が進んでいるか、といった要素も大きい。 結果的にこれらは「トップの理解度」の反映でもある。

 折角「勝ち組候補」の業界でありながら、自らの体質、 体制で機会損失を招いている事例が増えてる。 結局は「誰がどう進めるか」が成否を分ける最大の要因だということでもある。

記事提供:M&M研究所


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