![]() ![]() ![]() ![]() ブロードバンドの本質を問うこの記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20020509/1.html
著者:三石玲子
国内internet.com発の記事
ブロードバンド時代を迎え、ネットの利用法が激変すると言われている。
eコマースの一部業界、広告関連業界での関心が高い。「静的」であったウェブが、
映像や音楽配信をコンテンツに含む「動的」なものに変身するという期待からだ。
広告業界を中心に、様々な実験も行われ、「動画広告の効果は高い」といった結果報告も散見される。
だが本当だろうか。ブロードバンドを解剖してみると、そこには3つの要素がある。 「アクセスのコストが安価になること」「常時接続が可能となりいつでも気軽に利用できること」 「高速・大容量のネットワーク利用が可能になること」だ。 目下のところ、最後の要素「高速・大容量」だけが注目されているような状況だ。 結果的にこれまでは難しかった「重たいコンテンツ」、具体的には動画、 マルチメディア画像、音声等を駆使した情報を流通させる話ばかりが前面に出てしまう。 要するに今のテレビのようなものがパソコンや携帯電話で再現できるという話ばかり。 だがブロードバンドの本質を考えた時、これは1つの側面でしかないだろう。 先行した韓国の状況をみても、 個人間のコミュニケーションを付加価値化する手段としての活用が先行している。 映画、放送の類いへのニーズは必ずしも筆頭ではない。日本は話が逆である。 ブロードバンドの本質とは、「いつでも、気軽に、コストを気にせず利用できる」ことだろう。 いわばネットが「空気や水」のような存在になることだ。 ネットが空気や水になることの意味をまず考えるべきだ。 「情報はネットで探す」行動が根付くなら、 その探索ニーズへの受け皿をコンテンツとして十分に持たない企業サイトは、 落後者になるだろう。 顧客サポートの形も変わるはず。画面を介しての即時の対応が必要になってくるはずだ。 eコマースサイトのいくつかで、ブロードバンド対応の動きが始まっている。 大手モールやテレビショッピング会社のサイト等だ。率直に言って、 いずれもかなりできは悪いと思う。プラグインがない人は見れない。 画面の大きさからメッセージ伝達力にも限界がある。 何よりも中身のわからないコンテンツに対し、一定時間「拘束」されることが苦痛だ。 購買時点の情報源の選択肢の1つとしては機能するだろうが、 それ以上のものにはなりそうもないという印象を持つ。 テレビはパッシブなメディア、パソコンはアクティブなメディアだとの議論がある。 パッシブである限り、ある程度の「拘束性」は我慢できる。だがアクティブであるなら、 それは受け手と発信者の意図がドンピシャリと合わない限り、 情報はノイズになるリスクを持つ。動画付きオプトインメールの実験なども始まったようだが、 ニーズがない限り、それは苦痛以外の何ものでもない。 ブロードバンドの本質とは何か、1度頭を冷やして考えてみよう。 記事提供:M&M研究所
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