japan.internet.com
Webマーケティング2002年5月23日 00:00
文字サイズ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大

オバサン世代のeコマース

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20020523/1.html
著者:三石玲子
国内internet.com発の記事
 ネットの世界に「オバサン世代」が流入し始めた。50代以上の中高年女性の増加が著しい。 きっかけは行政主催の「IT講習会」だとのウワサだが、イノベーター、フォロワー層から、 いよいよ「遅れてきた人」たちが主役になりそうな気配。

 ITオバサンの主要関心はまずはメールだ。これを一通りマスターすると、次はネットサーフィン。 今やサーフィンなんて言葉は誰も使わない、と思っていたのに、ここにきてサーファーは増加中。 ここを通過すると、いよいよコマースの世界に参入する。

 この過程は、アメリカと全く共通だそうで、アメリカでも50代以上のユーザーは 今後3年間で3倍の増加が見込まれる。1年目こそネットに金を落とさないが、次第にeコマースに馴染み始める。 ちなみに旅行分野に限っては、1年以内の経験者の25%、1年程度の経験者の36%は、 トラベルサービスにネットで金を払ったのこと。

 これが何を意味するのか、eコマースにとっては、結構大変な事態が予測される。何しろ、 new comer の中高年女性にeコマースのサイトを見てもらうと、名だたる名店も酷評されるのだ。 これまで営々と培ってきたノウハウが通用しない。「検索は嫌い」「商品探しも面倒」 「メルマガはうっとうしい」と言われてしまう。彼女達には楽天タイプの店は向きそうもない。

 フラッシュの飛び交う画面は「2度目からはうんざり」とバッサリ。 動画ショッピングの画面に至っては「テレビの方がラクチン。見ている時間がもったいない」 とこれまた切って捨てられた。

 逆にお気に召したのは、ある食品サイト。フォントは大きい。字は読みやすい。 しかも販売商品はセットもの中心。「とくとくセット」「グルメセット」などと書いてある。 送料無料、税込みぽっきり価格が、わかりやすい、と口々に褒めていた。

 イノベーターやフォロワー中心であったネットの世界にいよいよ全くのビギナーが参入する。 このインパクトを真剣に考えた方が良さそうである。

 リコメンデーションエンジンだの、コンパリソンエンジンだの、高度な検索技術だの、 ネットの店はIT技術駆使の方向に進化してきた。誰もがこれは便利だ、と信じて疑わなかったが、 少なくともオバサンショッパーには、評価されず。「提案なんて大きなお世話」 「比較なんて逆に面倒ダワ」ということである。

 サイトデザインに関しては「ビギナーフレンドリー」という視点が重要視されたこともある。 ネット始めての初心者も使いこなせるユーザビリティとは何かということだ。

 だがオバサン世代のインパクトは少々異なる。ネットは始めて、消費者としてはベテラン、 購買者としては口うるさい、価格には敏感、実店舗経験も豊富、最新技術も意味が通用せず。 ビギナーだが手ごわい顧客だ。少し真剣に対応を考えた方が良さそうである。

記事提供:M&M研究所


japan.internet.comのウエブサイトの内容は全て、国際法、日本国内法の定める著作権法並びに商標法の規定によって保護されており、その知的財産権、著作権、商標の所有者はインターネットコム株式会社、インターネットコム株式会社の関連会社または第三者にあたる権利者となっています。
本サイトの全てのコンテンツ、テキスト、グラフィック、写真、表、グラフ、音声、動画などに関して、その一部または全部を、japan.internet.comの許諾なしに、変更、複製、再出版、アップロード、掲示、転送、配布、さらには、社内LAN、メーリングリストなどにおいて共有することはできません。
ただし、コンテンツの著作権又は所有権情報を変更あるいは削除せず、利用者自身の個人的かつ非商業的な利用目的に限ってのみ、本サイトのコンテンツをプリント、ダウンロードすることは認められています。

Copyright 2012 internet.com K.K. (Japan) All Rights Reserved.