![]() ![]() ![]() ![]() 口先だけの CRM の前に行うべきことこの記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20020807/1.html
著者:三石玲子
国内internet.com発の記事
優良客との関係が持続すれば、企業にもたらされる利益は拡大する。これは商売の基本である。もう少しかみくだくと、「新規客に金をかけるより、固定化に金をかけた方が儲かるぞ」ということだ。
一体これはなぜか。顧客にかかるコストとそこからもたらされる利益を分解すれば次のようになる
これをネットビジネスに置き換えてみると、新規客獲得コストはべらぼうに高く、次年度以降いくら利益が漸増しても、それを打ち消してしまいそうだ。一方、専門性が幅を利かせるネットでは「取引の多様化」「多種目化」は結構難題である。だが、「専門ジャンル」が気に入れば、他社に乗り換える必然性は低下し、口コミ効果は「光速」で伝わる。これまでの口コミ理論では「1人の影響は40人」説がささやかれたが、ネットでは「1人の影響は数万人」説まで出現した。 このメリットとデメリットをネットビジネス事業者が分かっているのかどうかが実に疑問である。 口々に CRM などと言っている癖に、「ロイヤルティマーケティング」あるいは「顧客維持のマーケティング」の概念を理解しているかどうかがあやしいのだ。 例えば CRM の前提は、「顧客の挙動を全て把握する」ということである。だが実態は 「把握」にはとんでもない経費がかかり、「理解」と「良好な関係の維持」「企業利益 増」への道は遠い。 金融サービス業は、以前は顧客固定化というと、まずは「他社に移るにはあまりに面倒くさい」環境の演出に留意していた。確かに、様々な公共料金が引き落とされる決済口座を移すのはかなり面倒だ。 保険会社にいたっては、「契約は持続するもの」と決めつけていた気配もある。こ こにきて、これらの業界が「顧客維持」に目覚めてきた。その主戦場はウェブであ る。「優良顧客」あるいは「契約者」向けサービスなどをウェブ上で展開している。 だが中身となると結構ヘン。某社は契約者向けに「バイオリズム診断」だの「秘書 サービス」だのを展開中。およそ日常の接点の薄い保険会社にこんなことを期待する か、と疑問に思ってしまう。 ネットは顧客維持の戦術展開に最適の場だ。口先だけの CRM や「会員サービス」を 展開する前に、まずは「既存客」を「優良客」に移行させるためには、何が必要なの か、「優良客」のデジタル口コミをどう引きだすか、を綿密に検討した方がよさそう だ。 記事提供:M&M研究所
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