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「消費者参加型商品開発サイト」の幻想 ネットの登場は確かにマーケティングを変えた。消費者とのコミュニケーションづくり、見込み客開発、顧客維持といった顧客戦略の他、新製品を中心にしたブランディングにも役立つ。
目下のところ最大のサクセスストーリーは「見込み客開発」だ。これは住宅メーカーなどの得意技で、関心を持ち始めたところで、囲い込み、意思決定、契約に至る一連のプロセスをウェブでサポートする。当然中途半端なメニューでは「囲い込み」は困難だ。結構レベルが高くて、ブロードバンドを活用した間取りや仕様のシミュレーションなどは当たり前。提供している情報も一連のプロセスに即した充実した内容が多い。顧客維持もウェブマーケティングの成功例の1つだ。最も多い手法は専用の「カスタマーサイト」の構築だが、これは企業により巧拙が目立つ。パソコンメーカーなどはそれなりに充実しているが、保険会社などは結構下手で、およそ保険とは無縁なとんちんかんな「カスタマー専用サービス」を提供したりしている。 新製品のブランディングへの活用はこれは常識化。マーケティングリサーチへの活用も、「代表性」「再現性」「正確性」等の欠点はあるものの、コストとスピードを考えれば、優れたウェブマーケティングの手法だ。 さて、目下のところ最も試行錯誤が続いているのが、「消費者参加型商品開発サイト」である。特に個別企業が単独で行うものの成果がよく見えてこない。鳴り物入りで登場したが、家電製品の小さな部品1個を「開発」して行き詰まっている事例もある。むしろ第3者型専門サイトが消費者ニーズを企業に仲介する形の方が成果があがっている。専門サイトと個別企業のコラボレーションも、数多く誕生。参加消費者の質もそれなりに魅力的で、参加者も多い。問題は個別企業の事例。個別企業のサイトが上手くいかない理由は次のようなものだ。
もちろんそれなりの成果をあげている企業もある。だが「商品開発」とは限りなくプロのマーケッターのセンスと力量が問われる分野だ。思いつきでウェブを利用したからといって、開発のサクセスストーリーが生まれるというわけではないのだ。ウェブを利用するから企業のマーケティング力が向上するなんて話は存在しないということである。 記事提供:M&M研究所
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