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Yahoo! の好業績が持つ意味 後編承前、Yahoo! が好決算を発表した。収入源の多様化を図り広告売上依存から抜け出しつつあることと、広告品目そのものもこれまで中心的だった広告形態から、広告型検索サービスや求人広告など多様化を図っている。ここでは Yahoo! の好業績が、業界にとってどのような意味を持つのかアナリストらの見解を紹介していく。
そもそも Yahoo! の広告売上が好調だったとはいえ、同社は上述および前述した通り、広告型検索サービスを扱うなど、品目の多様化を図っており、同社の広告売上全体が良かったからといって、従来のオンライン広告も順調だとはいえない。 証券会社 Merrill Lynch Equity Research 副社長の Justin Baldauf 氏は、「広告型検索を除いて、オンライン広告市場は回復していない。Overture との提携で手がけた広告型検索は非常に好調だったが、Yahoo! が中心的に扱ってきたオンライン広告自体は前年同期比で3%落ち込んでいる。同じく第2四半期に比べれば改善したとはいえ、同四半期は11%も落ち込んでいた」と懐疑的だ。 それでも同氏は、Yahoo! の業績に何も意味を見出せないわけではないとし、これまでよりはオンライン広告市場の落ち込みぶりが鈍化しており、Yahoo! の業績は非常に厳しい広告市場にあって今後に向けた一服の清涼剤といえる、との見解を示した。 また Yahoo! の好業績は、競合相手からシェアを奪った結果と分析する向きもある。 DeutscheBank の Jeetil Patel 氏は、11日に発行したリサーチ記事のなかで、「Yahoo! の業績改善の主要因は、主要な特定分野の安定した需要と、価格的に Yahoo! よりかなり高めの広告料金を設定している、競合大手からシェアを獲得したため」と述べた。 前出の Balduf 氏も、「当方の得た感触では、Yahoo! もシェアが拡がりつつあると捉えているようだ。私が思うに、AOL が大きくシェアを落としているのではないか」と述べる。 しかしながら、一方では先ごろ広告型検索と有料 Eメールサービスを始めた Terra Lycos など、競合他社も同様の戦略を展開しており、この点からも Yahoo! のみが特別とみるよりは、多様化戦略を展開する広告掲載サイトを代表しているとする向きもある。 GartnerG2 のリサーチディレクター Denise Garcia 氏は、「Yahoo! の好業績が例外だとは思わない。多くのポータルサイトは収入源の多様化を図っており、企業向けサービスや有料サービスなど、非広告売上の獲得に努めている。Yahoo! はこうしたポータル各社の典型だ」と述べた。 また同氏は、「オンラインメディア各社は皆多様化戦略をとっており、オンラインポータルの多くは Yahoo! とほとんど変わらない戦略を進めている。したがって当方は、Yahoo! の広告売上が好調だったことが、広告業界にとっても朗報だったと捉えている。もちろん Yahoo! の好業績が、非広告売上の拡大によるもので、広告売上は伸びなかった、というのならば、オンライン広告にとって悪材料といわねばならないが、今回は明らかにそうではなかった」との見解を示した。 加えて大手ポータル以外のオンラインメディアも業績を伸ばしている。Dow Jones が10日発表した第3四半期決算では、オンライン事業の業績が注目に値する結果となった (オンライン事業以外は全体として精彩を欠いていたが)。具体的な数値を挙げると、WSJ.com を含む Consumer Electronic Publishing 部門がはじめて黒字転換を果たし、広告売上が前年同期比24%増、購読契約数も前年同期比で9%増えていた。 関連記事 最新トップニュース
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