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Webマーケティング2002年12月20日 00:00
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見た目はきれい、中身はぐちゃぐちゃ

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20021220/7.html
著者:三石 玲子
国内internet.com発の記事
 少なくとも消費財メーカーのウェブ活用は、それなりに進化した。ウエブを消費者 との接点、情報交流の場ととらえればメリットが多いからだ。

 普段は BtoC 企業を中心にウォッチしているのだが、先般生産財、素材メーカー等消費者接点の薄い業種のウェブをじっくり見る機会があった。感想はといえば、結構ひどい。日本を代表する超大企業といえども、表紙は一見きれいだが、内部はグチャグチャ。ウェブのリザイニングを提案する企業は、来年はこのあたりの業種、業界がビジネスチャンスとなりそうだ。

 さて何がひどいのか具体的に書かなければならない。ここでは重厚長大の色彩が色濃く残る企業群を例に上げてみよう。

1.一見きれいなトップページだが、情報の重要度の整理が出来ていない:見かけはき れい。だが項目をよく見ると、ただ羅列してあるケースが目立つ。ウェブで何を重点 的に発信すべきかの整理がない。事業部紹介、業績、環境経営、IR、リクルート、貸 借対照表等の項目が脈絡なく並ぶ。メリハリがない。この点消費財メーカーのトップ クラスは、発信情報は「商品」と「カンパニー情報」に二分されている。このウェブを誰に重点的に見てもらいたいのかの判断も済まされていない。まず「株主様へ」が 重視されていたりする。

2.ウェブマスター不在:推察するに、担当は広報部。その証拠にトップページでまず 重視される項目は「ニュースリリース」の類いだ。ただしそれも羅列のみ。この点消 費財メーカーの一部企業は既にニュースリリースの内容は項目別に細分化されて発信 している。

 メーカーとして重視すべき商品・事業紹介の頁は、各部、各カンパニーに丸投げの 気配。統一性もなく、レベルもバラバラ。各部ごとにアクセスカウンターがついてい たりする。要するに社内にウェブをマーケティング的に統一的に管理運営するスタッ フが不在。

3.マーケティング視点の欠如:商品・事業紹介も概して内容が希薄。その癖、「問い 合わせ先」が記載されているところを見ると、ウエブを商売のきっかけにしようとす る意図もないわけではない。だが統一問い合わせフォームもなく、この点は町工場の ウェブの方がレベルは高い。「商売はウエブ経由でなんか来ないよ」と信じ込んでい る気配が濃厚だ。

4.ユーザー無視:利用者が知りたいのは、事業部の話ではなく商品や事業のことだ。 だが多くのケースでは、切り口は各部、各カンパニー単位に並んでいる。おまけにカ ンパニー長の時代錯誤的な挨拶がそれぞれに登場したりして最悪。顧客視点で情報が 編集されていない。

5.レベルの低い IR:決算情報の PDF ファイルを羅列して IR と称しているケースも多い。 この点も消費財メーカーのトップクラス、海外企業との視点の差が目立つ。重要な IR情報をオリジナルに編集し、解説するという視点に欠ける。

6.コーポレートステートメントの欠如:鉄鋼、造船等重厚長大産業は、目下合従連衡 の真っ只中だ。ウェブは新会社のイメージ、ステートメントを伝える格好のメディア なのに、前面に出てくるのは、妙なホールディングカンパニーの中身のないウェブの み。戦略あっての統合のはずなのに、そのステートメントが全く伝わってこない。も っとも合従連衡劇の先輩格金融業界も当初は同じであった。

7.業界横並び:かっての金融サービス業界と同様に、業界のトップ企業の真似が目立 つ。結果的にトップ企業のレベルが低いと、業界全体のレベルが低下している。

 以上はほんの一例だ。重厚長大であればあるほど、時代への変化対応力、軌道修正 のエネルギーは膨大に必要だ。だが今のところウェブを見るかぎり、「新しい道具に 古い器」の印象が強かった。

記事提供:M&M研究所


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