ブロードバンドの普及で、新種の「病気」が蔓延中 ブロードバンド時代の到来は健康には悪影響を与えそうだ。新種の「病気」が蔓延中だ。病気その1は「メールチェック症候群」。これはネットユーザーの4分の3がかかっている。絶えずメールチェックをしていないと、不安感に襲われる。実際には緊急の用件がそれほどあるわけではなし。メールチェックは、「自己の存在確認」の儀式である。他者に自分の存在を認めてもらっているという安心感を得たいがための行動だ。ビジネスマンの場合は「自分はこんなに忙しい」という自己満足感の確認でもある。とはいえ、自分でも海外旅行に、PC を持参するのだから、人様のことはとやかく言えない。
病気その2は「スパム対策ストレス症」。これは実感がある。毎日届くメールの半分以上はアメリカから届くスパムメールだ。いかに手を尽くして撃退しようと、効果はなし。「健康・不老長寿・病気」「金もうけ」「セックス」「出会い」が4大テーマで、セックスがらみの HTML メールなどは、本当にえげつない。スパム撃退に気を取られるあまり、まともなメールも間違えて捨てる事態が急増中で周囲から苦情が殺到している。この先メール環境が悪化の一途をたどるのは確実で、考えるだけでも心身症になりそうだ。 病気その3は「Google 依存症」。これが最も重症だ。接続環境が FTTH になったせいもあり、1日に100回は Google を検索しているような気がする。電車の時刻表もまず Google にアクセス。店探しもポータルではなく Google。かって重要視された Bookmark の習慣などどこかへ消えてしまった。 正月映画の見過ぎのせいもあるが、ひょっとして Google が「悪の帝王」みたいな組織にコントロールされていたら、人類は滅亡するに違いない。 Google 依存症は eコマースへの影響も甚大だ。ベテランユーザーを中心に、店探し の第一選択はまず Google になってきた。今年の eコマースのテーマは「最適マーケティングツールの選択と絞り込み」だが、ポータルマネジメントや eメールマーケティングよりも、Search-engine optimization(サーチエンジンの最適化)と Direct Search inclusion(ダイレクトサーチ結果に載せる)が最大課題になりそうだ。 もっともこれはベテランユーザーの話である。日本の eコマース環境は「ベテランユーザー依存症」の傾向が顕著。結果的にこれが成長率の低下を招いている。急増しつつあるビギナー層の吸引が急務だ。この方法がイマイチ見えてこない。ビギナーユーザーは「楽天スタイル」が大嫌い。ポータルはビギナー吸引策としてはイマイチ説得力がない。かといって Google を使いこなすには時間がかかる。ポータルでもなく、Google でもないビギナー対策が今年の課題となりそうだ。 いずれにしても、ネットはヘンな病気をまき散らす。eコマースにも専用のワクチンが必要になってきた。 記事提供:M&M研究所
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