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2003年1月10日 00:00

メルマガの配信方法に気を付けろ!

現在日本で発行されているメルマガは、その多くがテキスト形式のメルマガだ。企業からのメルマガの中には実験的に HTML メルマガを発行している物もあるが、せいぜい数えられる範囲の数だ。

最近、こんな現象を経験している。ある有名な企業のメルマガを1カ月前に登録した。1カ月間は、テキスト形式のメルマガが届いていた。2カ月目に入って、なぜか HTML メルマガが届くようになった。私の方で何も手続きはしていないのだが。

HTML メルマガは、ダイアルアップ接続を利用するユーザーが敬遠しがちなメルマガだ。受信するのに時間とお金が予想以上にかかる。私にとって一番の問題は、この企業のメルマガの配信方法だ。

登録時に HTML メルマガにしますか、テキストメルマガにしますかの選択が無く途中から予告もなく HTML メルマガに切り替えた行為だ。企業の一方的な都合で読者に余計な負担を負わせ、信頼を踏みにじる行為は読者として頭に来る。

そのメルマガのヘッダー情報を見てみた。すると「Multipart/Alternative 方式」で配信をしていた。この配信方法は、メルマガ発行側がテキストの原稿と HTML メルマガの原稿を一緒に配信する方式だ。受信者側のメールソフトが HTML メルマガを受信可能に設定していると、テキストメルマガより HTML メルマガを優先して表示してしまう。Outlook や Outlook Express などのメールソフトは、HTML メルマガを標準で受信可能にしている。

なぜこの企業は Multipart/Alternative 方式でメルマガを急に配信し始めたのか。実は、こんな裏事情がある。読者の皆さんにも知っておいて頂きたい。

■ Multipart/Alternative の配信方式(企業側にとっての良い点)

 −配信したメルマガが、メールソフトの仕様に依存しないで届く。

 −テキストだけでメルマガを受け取るようにメールソフト設定をしていれば、自動的にテキストメルマガを表示させる事が出来る。

 −HTML メルマガを強制させたければ、HTML メルマガを受信可能にしているメールソフトの読者だけに表示させる事が出来る。



つまり、1回の配信作業でテキストメルマガと HTML メルマガを読者に配信できてしまうのが、この方式を利用する理由だ。

企業がテキスト方式で発行していたメルマガを急に HTML メルマガに変更したい時、通常は、読者にどちらのメルマガを受信したいかの選択をあらためて聞いてから2つの形式の同じ内容のメルマガを発行する。

この作業は、時間とお金が企業にかかる。大概、読者は企業の意向に添うように HTML メルマガに再登録してくれない。HTML メルマガが何であるかを読者に十分説明出来ないからだ。

そこで読者の同意を取らず、企業の都合を優先して一方的に Multipart/Alternative 方式の配信を行ってしまう、というわけだ。

■ Multipart/Alternative 方式の悪い点

 受信者の都合を無視して企業論理を優先する配信方式のため、読者に間接的、直接的な悪印象を与える。つまり、最初の同意事項を企業が一方的に裏切ったと印象づける。


● Multipart/Alternative 方式で送信されたメールの見分け方

受信したメールのヘッダー情報をまず見て、「Content-Type:」という記述を見つける。(ヘッダー情報とは何か、についてはこちらの参考ページを参照)

日本語のメールであれば、下記3つのいずれかに当てはまるはずだ。

 (1) Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
   (テキスト形式の配信メール)

 (2) Content-Type: text/html; charset=ISO-2022-JP
   (HTML 形式の配信メール)

 (3) Content-Type: multipart/alternative;boundary=
   (Multipart/Alternative の配信メール)


◎ これからの企業はこうすべき!

メルマガ登録ページで必ず読者にテキスト形式のメルマガか、HTML 形式のメルマガかを選択させてからメルマガを配信する。

もし、テキスト形式のメルマガ希望者に HTML 形式のメルマガを発行したい場合、必ず読者にお伺いを立て、再度選択をして頂く。決して、企業の都合を優先して事を運ばない事。

賢いメールマーケティング担当者がいる企業は、こんな間違いを犯さない。
メールマーケティングが何であるかが分からない企業担当者が、メール配信システム代行業者(メールマーケティングが理解出来ていない業者)または、IT 部門におんぶに抱っこで間違いを犯してしまうのである。

読者の皆さんで Multipart/Alternative の配信メルマガを見つけられた方は、どうぞ私まで情報をお寄せください。

記事提供:Mail Marketing.Biz

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