IT ベンチャー、「勝ち組」の共通条件が見えてきた! 最近「IT ベンチャー」のインタビューをしている。eコマース関連企業が中心だが、何社か事例が集まってくると、「勝ち組」の共通条件が見えてくるものだ。全くの主観だが、次のようなことである。
1.単純な「お悩み解消」が出発点: どの企業も創業動機は極めて単純。「こういうニーズがある」「こういう不満が多い」…。この解消手段を提供すれば、商売になりそうだ、といった具合。eマーケットプレースを手がける勝ち組ベンチャーはこの種の発想が目立つ。「ビジネスモデル」なんて難しい言葉から入っていないところが、負け組との差だ。 2.たまたまそこにネットがあった: 「始めにネットありき」で創業するのが負け組の共通パターン。勝ち組の方は、「お悩み解消ビジネス」の実現手段を探していたら、たまたまそこにネットという素晴らしいモノがあった、という具合だ。「ネットビジネス、eコマースを我が社もやらねば…」で成功した事例がないことも、これを裏付ける。 3.流れをつかむ: 不思議なことに、どの企業にも必ず「転換点」があった。これを機会に事態が好転し始めるのだ。「ベンチャーキャピタルからの申し入れ」「メディアの取材」「アワード等賞の受賞」「キーマンの入社」等、内容は様々。この「転換点」を上昇気流につなげられたかどうかが勝負の分かれ目。まあ「チャンスをつかむ」といってしまえばそれまでだが、「流れに敏感」なことは最低条件の1つだ。 4.一極集中の流れをつかむ: これも「流れ」の話しだが、不思議なことにある時点から、テナント数、会員数、出品点数等が急速に拡大し始める。「あそこが良さそうだ」という評判がネット上で起こり始めると、皆そこになびき始める奇妙な現象がある。この流れに乗った企業とそうでない企業との差が加速度的に開いてしまう。 5.絶えず「レジの音」が鳴り響く: 勝ち組の条件は収益構造がわかりやすいこと。広告収入だの、リサーチ収入だの不確定な要素に頼らない。取引が成立するたびに「レジの音が鳴り響く」。当たり前だがこれが最大の勝因だ。何と言ったって、eコマースは「ビジネスの懐妊期間」が長いのだから、日々金が入る仕組みこそ最大の強みである。 6.高い顧客感度: BtoC 企業の勝因はこれに尽きそうだ。顧客に日夜鍛えられ、それが日々の改善につながっていく。負け組の方は思いついたように、サイトデザインのてこ入れ等をしてみるが、そもそも感度が悪いだけに、成果はイマイチ。 7.「IT ベンチャー」と呼ばれることを嫌う: 逆説的だが、勝ち組のほとんどは「IT ベンチャー」と呼ばれることを嫌った。これは象徴的だ。たまたまそこにネット、IT 手段があったというだけ。普通のビジネスをしているに過ぎないという解釈だ。「IT ベンチャー」を名乗る、あるいは強調することのむなしさが浮き彫りにされる。ついでに言うと「社内ベンチャー」などという言葉も失敗の要因だ。 ここまで書けばもうおわかりだろう。失敗の法則は自ら「IT ベンチャーを名乗る」「ビジネスモデルあるいは技術から入る」「流れあるいは顧客に鈍感」。これが失敗の3点セットということだ。当たり前だと言うなかれ。3点セットをしっかり備えたケースは本当に多いのだ。 記事提供:M&M研究所
関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
|
|