携帯調査:北京の若者500人に聞きました〜その3さて、中国携帯電話市場の分析も3回目となりました。今後の携帯電話市場動向の予測をしてみたいと思います。
下記は北京の若者が「現在利用している」携帯電話メーカーの比率と「今後利用してみたい」と考えているメーカーの比率です。現時点ではノキア、モトローラで50%以上の市場を占めていることが伺えます。しかし、「今後の利用希望」 をみると、サムソンの人気が高いことが特徴的です(下記赤線枠)。また日系ではソニーエリクソンの人気上昇可能性も見受けられます(下記青線枠)。その他の日本メーカーではパナソニック、NEC、三菱ともに今後の購買意向のほうが低く人気が下がる可能性があります。 【メーカー別携帯電話の現在利用率と今後利用希望比率】
上記データから推測できることは、サムソンは飛躍的な伸びをみせますが、モトローラ、シーメンスは今後シェアを落としそうです。なぜ、圧倒的地位を築いてきた2大メーカーが苦戦を強いられるのでしょうか。実は、消費者のブランド選考理由の推移では現在利用しているものは、「通信環境」「おしゃれ・かっこよい」という理由が主でしたが、今後は「先進性」「技術力」「高品質」といった項目に選考理由のポイントが移っていくことが下記のデータから見て取れます(下記赤線枠)。 【現在と今後のブランド選択理由推移の比率】
サムソンは中国でのプロモーション戦略に非常に力を入れていることで有名です。「サムソン」 ブランドは20代・30代消費者から「高品質」、「先進性」、「センスがよい」 という評価を得ており、 実際の機能・性能もさることながらブランド戦略が功を奏しています。 今回3回にわたり携帯電話市場の動向を分析してきました。主に当社が5月に実施した消費者調査のデータを元にレポーティングをしてきましたが、中国の消費者の嗜好性の移り変わりは非常に速く、その変化を的確に読み取ることが肝要です。中国沿岸部ではこの3年で携帯電話がものすごいスピードで普及しました。携帯が普及した当初、人々は携帯電話を持っているだけで「幸せ」、「優越感」 を感じることができました。しかし携帯電話が完全に普及した都市部消費者は、より多くの機能やデザイン性を携帯電話に求めるようになり、消費者ニーズは急激に高度化しています。そのニーズの変化を定量的に分析したのが今回の全3回にわたるレポーティングです。中国では定量データの収集が困難なため消費者心理を「勘」で分析している企業が数多く見られますが、今回のように定量的な調査・分析を行うことにより、消費者ニーズの変化を的確に見極めることが可能となります。 中国市場、特に消費者市場の移り変わりは他の国の市場よりも格段に早いといわれていますので、できるだけタイムリーな情報を収集・分析する能力が中国市場のマーケティングで必須となります。(記事提供:サイバーブレインズ)
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