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宝塚とプロ野球に学ぶ、男と女のコミュニティここ2年ほど宝塚にはまっている。
言わずと知れた女性だけの劇団で、創立以来89年の歴史を誇っている。理事長をはじめ演出家や劇団スタッフなどの屋台骨は男性が中心なのであろうが、女性だけの劇団員をこれだけ長くまとめているというのはものすごいことだ。またこの女性の多い組織は、コミュニティを運営する立場として、勉強になる点が数多い。 宝塚は各組に、いわゆるトップスターと呼ばれる主役を演じるカリスマ的な存在とは別に、組長・副組長といわれる管理職を設けている。つまりスペシャリストとゼネラリストを分けており、組長の任期は長いが、トップスターは2〜3年ほどの周期で入れ替わる。 管理職である組長は、舞台上では脇役をつとめるので、観客としてみたときにはあまり目立たない。舞台の裏側での仕事が中心で、一般のファンはその人が組長であるということはほとんどわからない。しかし、コアなファンに聞くところによると、70人前後の女性たちをまとめる大変な重職であるという。また、序列のしくみは能力主義ではなく、あくまで年功序列。人気や実力に関係なく、入団年次の先輩後輩関係が退団後も維持される。 女性型コミュニティを設計する際に、この宝塚スタイルを取り入れて以下のような工夫をすることがある。 ・魅力的な情報をもつ人と、司会者的なモデレータを分離する ・モデレータはなるべく裏方にまわり、管理者というよりはお世話役に徹する ・スター的な存在は早めに卒業する仕組みをつくる ・貢献度をはかるポイント制などはインセンティブよりもストレスとして機能してしまう場合があることに気をつける… などなど。 さて、では男性型コミュニティの場合はどうだろう? 男性の組織でもっとも採り入れやすいモデルは、プロ野球のチームだ。 野球チームは、一流のスペシャリスト(名選手)がゼネラリスト(監督)になる場合が多い。“名選手必ずしも名監督ならず”とは言われるものの、ある程度の選手でなければ監督にしてもらえないというのが実情でもある。程度の差こそあれ、卓越した実績を持つ監督が求心力となってチームが構成される。ここに見られるように、男性をひきつけるには、圧倒的なパワーや高度な情報が必要になってくる。 そして、そのことを男性型コミュニティの次元に落とすと、 ・司会者的なモデレータには、誰もが納得する地位や実績のある人を持ってくると有効 ・モデレータはリーダーシップと持っている高度な情報で、ユーザーを常にひきつける ・新たなスターが生まれたら、新しいコミュニティを別に設定する ・貢献度をはかる客観的なポイント制や、リーダー的なモデレータからの賞賛の言葉を、インセンティブとして機能させる… などなど。 まとめると、女性型コミュニティが上下関係がうやむやな“すり鉢状”だとするなら、男性型コミュニティは一目で上下関係が明確な“ピラミッド状”であるといえる。 「女性が多い」イコール「女性型コミュニティ」、というわけではないが、コミュニケーションの対象がどちらかの性別に偏る場合は、『宝塚スタイル』もしくは『プロ野球チームスタイル』を、お手本のひとつとして利用するのも一助になると思われる。 さて、以上のように、宝塚に夢中になっているのも仕事の一環であると社内で強く主張しているのだが、ほとんど聞き入れてもらえないのはどういうわけか?(記事提供:株式会社イーライフ) 関連記事 最新トップニュース
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