Webマーケティング 2003年8月14日 00:00

Overture、Yahoo! による買収が響き欧州最大手の契約喪失の危機

著者: Brian Morrissey  オリジナル版を読む
2003年8月14日 00:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

ドイツの大手 ISP でポータルを運営する T-Online は13日、同社と様々な分野で直接競合する Yahoo! (NASDAQ:YHOO) が、Overture Services (NASDAQ:OVER) を買収することを理由に、Overture の Web 検索および広告型検索サービスの運用をやめ、Google のサービスに切り替えていたことを明らかにした。

T-Online の広報担当 Mark Nierwetberg 氏によると同社はこれまで、Web 検索には現在 Overture の傘下となっている FAST のサービスを、検索キーワード連動型の広告リンク掲載サービスには Overture の広告型検索サービスを運用してきたが、先週のうちにそれぞれ Google のサービスに変更したという。T-Online および Google 共に、正確な契約期間については明らかにしていない。なお T-Online のポータル検索については、引き続き FAST のサービスを利用するという。

同氏は、Yahoo! (買収が完了すれば Overture の提供するサービスは Yahoo! のサービスということに等しい) は検索関連分野だけでなく幅広い事業を展開しており、T-Online との直接的な競合性が非常に高いが、Google は検索関連事業が中心で、競合性も限定的として、Overture のサービス運用を停止し Google に切り替えた背景を説明した。

今回の T-Online の行動に対し、Overture は強く反発しており、「T-Online が契約期間の満了を待たずに、Overture の検索サービス運用を中止したことに関して、強い失望を禁じえない。これは明らかに契約不履行にあたり、できるだけ迅速な解決を図るべく、当社との契約は法的に拘束力があり尊守すべきものということを明確にするため、法的措置を含めて、取り得るあらゆる手段を現在模索している」と述べた。

T-Online は約1300万人のインターネットサービス契約数を誇り、ドイツをはじめヨーロッパ数か国でポータルサイトを運営している。また、フランスの Club Internet やスペインの ya.com といったポータルサイトも同社の傘下にある。こうした T-Online 傘下の各サイトは、Overture のサービスから Google のサービス運用へ切り替わる。Google としては、ドイツで獲得した契約の中で T-Online との契約は最初の大型契約で、広告サービス事業の観点からみれば売上に直結するトラフィックも、相当な量が見込める。



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