『Outlook 2003』でメール開封率はどう変わる?昨年 Microsoft がオフィス生産性スイート『Microsoft Office 2003』のベータ版をリリースした時、同スイート中の人気 Eメールクライアント『Outlook』に搭載されたスパム (迷惑) メール対策機能について、Eメールマーケティング業界は困ったことになりかねないと懸念を示した。
Office 2003 が10月21日に正式リリースされ、そして、懸念が現実のものになった。 問題は、Outlook 2003 が、HTML 形式の Eメールに埋め込んである画像とリンクの処理方法を変えたことにある。従来バージョンでは、画像とリンクも受信者のコンピュータに送られて、デフォルト設定で Outlook のプレビューペインに表示された。しかし、新バージョンでは、HTML 形式メッセージと画像およびリッチメディアはサーバーにキャッシュされ、メッセージが実際に開封された時のみダウンロードされる仕組みになっている。この狙いは、(1) 好ましくない可能性のある画像が表示されるのを防ぐ、(2) 巧みに隠された実行形式ファイルをプレビューモードで開かないようにする、(3) ディレクトリに Eメールアドレスを収集させないようにする、という3つある。画像やリンクを表示したい場合、ユーザーは手動でダウンロードするか、プリファレンス設定で画像キャッシング機能をオフにするか、しなければならない。 Eメール追跡プログラムの多くは、メールが開封されたかどうかどうかを示すのに、目に見えない画像ファイル (Web ビーコン) を使用している。したがって、Outlook 2003 が普及すれば開封率は必然的に下降を免れない。 HTML 形式 Eメールに対する方針を変更したのは Microsoft だけではない。主要 ISP の America Online (AOL) と Yahoo! および MSN は、いずれもオンライン/デスクトップ用 Eメールクライアントを提供し、それらに HTML メール対策を施している。Apple が25日にリリースした Mac OS 最新バージョン 『Panther』(Mac OS X v10.3) も、標準搭載 Eメールクライアント『Mail』に同様の機能がある。 Eメールマーケッタは、いわばお手上げの状態で、こうした流れを不可避のものとして受け入れざるを得なくなった。メールの開封率は下がるだろう。しかし、Eメールマーケッタの多くは、消費者の怒りを買ってスパマーの烙印を押されるより良い、と考えている。 企業向けに Eメール管理ソリューションを提供している会社、Sendmail の製品マーケティング責任者 J.F. Sullivan 氏は、次のように言う。「このことは、Eメールマーケッタの大多数にとって問題だ。だが、残念ながら、スパム問題には対策を講じなければならない。われわれは、今回 Microsoft が必要悪として採った措置に拍手を送る」 関連記事 最新トップニュース
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