Webマーケティング2003年10月28日 00:00
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中国でのマーケティング その2

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20031028/7.html
著者:株式会社サイバーブレインズ 谷本 秀一
国内internet.com発の記事
最近、中国のメディアで日本製品の競争力の低下に関する報道をよく見かけます。つい先日も7月2日付けの「中国青年報」が「日本製造業神話はなぜ崩壊したのか」という表題で、日系製造業の中国市場軽視を批評する報道を掲載しました。その正否は別として、中国市場における日系製造業の「ものづくり」の実態について、客観的に把握する必要があると思われます。

今回は製造業社の競争力の原点ともいえる生産効率の実態を、数的根拠を挙げながら浮き彫りにする「生産効率調査」を紹介します。チャイナサーベイではこれまで数多くの中国国内の製造業の生産性調査を行ってきました。今回は自動車業界の生産性効率調査を例に取って説明をします。

まず、中国国内の製造業を調査対象としてどのような調査が可能であるかを下に記します。

【調査可能項目】 1.生産スケールの変遷
調査対象企業の製品生産量、販売量、及び在庫量の推移を明らかにします。
2.品質管理能力の変遷
過去(3年間)の返品率の推移を明らかにします。
3.コスト削減能力の変遷
製品一台当りに占める製造コスト率及びコストの内訳(材料費、減価償却費、人件費等)の構成比を明らかにします。
4.設備投資の効果の変遷
設備投資と生産量の増加率の関連性を分析します。
5.人材活用能力の変遷
労働者の数、人件費、労働者一人当たりの生産性の変遷を分析します。

上記のデータを全てグラフ化し、競合数社と自社とを比較して見ると、各社の生産効率の特徴がその市場競争力にどのような影響を与えているかが明確に見えて来るはずです。重要なのは数字のみを単独で取り上げるのではなく、他の諸指標と組み合わせてその関連性を把握する事です。

さて、データを取得しただけではその企業の生産実態は見えてきません。データを元にしての分析が非常に重要です。分析をする際には、やはりそれ相当の経験と業界情報を持っていることを前提とします。

【分析実例】 以下は自動車メーカーA社の生産効率を示す各指標をグラフ化したものです。

チャイナサーベイ調べ( http://www.chinasurvey.jp
*クリックして拡大
【コメント】 グラフ1を見るとA社の自動車販売台数は急速に増加しているにも関わらず、返品率が低下しており、その品質管理能力が向上しつつある事を示しています。グラフ2は、A社の人件費の増加率が鈍化の傾向にある一方で、労働者一人当たりの生産高が急激に増加している事を示しており、その人材活用能力も安定していると判断されます。グラフ3とグラフ4において人件費の割合が減少している事実も、その裏づけになります。おそらく製造ラインのオートメーション化の成功等の要因がその背景にあると思われますが、A社の生産効率は総じて良好であると判断出来ます。

中国の製造業の生産性はこの5年間で飛躍的に上昇しました。かつては、『安かろう、悪かろう』と考えられてた中国製品は、企業努力により品質が改善されてきました。 そして、高付加価値製品の製造も中国に移管されるというのがここ数年のトレンドです。

(記事提供:サイバーブレインズ

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