![]() ![]() ![]() ![]() 2003年中国ITグランプリ「小霊通」は今年さらに成長するこの記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20040106/8.html
著者:株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・有田直矢
国内internet.com発の記事
株式会社サーチナが独自に行った中国情報局発!2003年中国 IT の10大ニュースでも、第1位に選出されたのが中国版 PHS 「小霊通」だ。
2003年、中国移動体通信市場は大きな発展を遂げた。携帯電話の加入件数が初めて固定電話を上回り、CDMA 1xの高速データサービスにより新たな携帯通信の時代が到来。さらに、カメラ付き携帯電話の普及はハイクラス携帯の新たな概念を定義付けた。しかし、1年を振り返って一番輝きを放ったのは中国版 PHS 「小霊通」であることは誰も否定しないだろう。 この「小霊通」のキャリアである中国電信(チャイナテレコム)と中国網通(チャイナネットコム)の統計データによれば、今年の「小霊通」端末の販売台数は2000万台を遥かに上回っている。 そして2004年、この「小霊通」がどのような動きを見せていくのかに注目は集まっている。当初は中国において第3世代( 3G )携帯電話が開始されるまでの「つなぎ」として捉えられていた「小霊通」であるが、その 3G が今年いよいよ解禁される予定だ。 そもそも昨年の爆発的な「小霊通」ブームの背景として、なかなか進展をみせない 3G に業を煮やした中国メーカーが、次々と「小霊通」市場への参入を図ったことが大きな要因として挙げられる。そして、日本メーカーの多くも中国の PHS 市場に進出している。日本では PHS の衰退により、各メーカーは国内での事業撤退を表明する一方で、その新たな商機として中国市場に目を向けている。端末や基地局、コンテンツなど経験と実力を有した日本メーカーにとって、中国市場は「格好の獲物」でもあるのだ。 それだけに日本メーカーは、「小霊通」の動向から目が離せない状況となっている。2003年末、中国網通は北方10省における「小霊通」の SMS (ショート・メッセージ・サービス)相互通信システムを開通。これまで限定されたサービス範囲がネックとされていた「小霊通」で、人気の SMS サービスが他省間でも開通するとあれば、市場拡大に強力な武器を手に入れたことになる。 さらに付加価値サービスの統一ブランド「零機 e 動」を開始するなど、「小霊通」の機能は確実に進化を遂げており、もはや衰退していく影すら見えない。 また、かつては一斉値下げなどの対策を講じ、「小霊通」と激しい攻防を展開してきた携帯電話キャリアの中国移動(チャイナモバイル)と中国聯通(チャイナユニコム)が、今年3月末を目途に「小霊通」との SMS 互換サービス開始に向けて始動している。これは携帯電話キャリアが「小霊通」市場のポテンシャルを認め、携帯電話との共存の道へと動き出したことを意味する。 「中国IT白書2003-2004」(2003年10月、株式会社サーチナ編著)、特に「第5部第2章 中国 IT ホットトピック(1)中国版 PHS 「小霊通」が業界に与える影響とその行方」で詳述しているように、これまで中国版 PHS 「小霊通」の行方として、常に日本の PHS が引き合いに出されてきた。 しかし、中国の移動体通信市場には、携帯電話の普及とともに PHS が衰退の一途を辿った日本とは明らかに異なる土壌が存在する。それが、中国の巨大なローエンドユーザー市場である。カメラ付きやカラーなどのハイテク携帯電話が普及する一方で、モノクロ携帯も根強い人気でシェアを獲得している。こうした二層の消費構造になっている中国市場において、「小霊通」は衰退どころか今年も急成長を続けていくことが予想されている。 (執筆:サーチナ・有田直矢) |