「EVD」とは、中国が独自の知的財産権を有する次世代高密度デジタルレーザービジュアルシステムで、特に画面解像度に至っては DVD の5倍以上、そのほか容量、音質ともに DVD を上回る商品。調査においても、EVD を購入したいと答えた人の中で、その理由は「充実した性能と機能」とした人が4割強で最も多くなった。
EVD はそもそも、中国の DVD メーカーが6C(日立、松下、三菱、東芝、JVC、タイムワーナー)に対して、莫大な特許使用料を支払っている現状を打破する目的で開発されたもの。中国の DVD プレーヤーの出荷台数が全世界の半数を超える状況において、EVD が果たす役割の大きさは明らかだ。
EVDは、中国メーカーが大部分の技術特許を有してはいるが、あくまでも DVD をベースに改良・開発されている。このため、依然としてコア技術は6Cに握られており、一定の特許使用料は支払わなければならない。EVD が中国の巨大市場で爆発的な人気を博せば、海外メーカーも生産を移行せざるを得なくなる。この時に特許使用料の支払いで差し引きをゼロにすることが中国メーカーの最終目的となる。いわば、中国市場で支持を得られなければ、何の意味をも持たない EVD にとって、現在の市場の冷遇は危機的状況といえる。
EVD を購入したくない理由として、最も多いのが「将来性に不安」で35%に達した。消費者からすれば、いくら DVD を上回る性能を有していても、EVD が今後市場で普及する目処がなければ購入するには値しない。またそれに伴うソフトの不足も指摘されており、消費者から EVD 購入を遠のかせている一因になっている。現時点で EVD は「冒険的消費」でしかないのだ。
調査によれば、中国メーカーの DVD 特許使用料の支払いに関して知っていると答えた人は半数を超える。また、映像機器全般で「購入する際に国内ブランドと海外ブランドのどちらを選択するか」という問いでは、「海外ブランド」「特に気にしない」が25%程度になったのに対して、「国内ブランド」はその倍にあたる5割近くに及んでいる。