Webマーケティング2004年3月9日 00:00
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中国モバイルコンテンツ市場に立ちはだかる無料ユーザーの壁

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20040309/8.html
著者:株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・吉田雅史
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先日、中国最大のモバイルコンテンツ SP (サービス プロバイダ)である掌上霊通公司(Linktone)が、 ADR (米国預託証書)を米ナスダック市場に株式公開し、上場初日の株価は24%の上げ幅を記録した。ナスダック市場で中国三大ポータルサイトが 好調を維持する中、中国ネット株の注目の高さを証明した。

掌上霊通は、中国の二大移動体通信キャリアである中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)のユーザーに、SMS(ショート メッセージ サービス)、着信音、オンラインゲームなどの付加価値コンテンツを提供。着信音では、ソニー・ミュージックとも提携関係にある。

同社の2003年における売上高は1660万ドル、純利益は360万ドル。02年の売上高が430万ドル、純損失が53.6万ドルであったことからすれば、 大幅な増収を遂げた上に黒字転換を果たしたことになる。また、これはそれだけ中国のモバイルコンテンツ事業が急成長を遂げている表れでもある。

株式会社サーチナの関連会社 である上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)は、 第2回インターネットに関するマーケティング調査を行った。これは2004年1月13日から2月23日まで行われたもので、有効回答数は5,626件。

有料サービスの利用状況を聞いたところ(複数回答)、約3割のユーザーが SMS と答え、 若者を中心に大ブレイクしている現状を反映した結果といえる。

しかし、この SMS とほぼ同率となったのが「有料サービスを利用していない」との回答。 「中国 IT 白書2003-2004」(2003年10月、株式会社サーチナ編著) に記載されている2003年7月実施の第1回調査と 比べても、その割合は変化していない。

中国市場では、いまだ無料サービスが圧倒的な主流を占めている。これは、そのままポテンシャルの大きさと置き換えることもできる。 しかし、「今後半年以内に新規利用したい有料サービスはありますか(複数回答)」との質問に対しては、「利用する予定はない」との回答が、 現在の利用状況を上回る約4割に達している。第1回調査と比べれば約4ポイント上昇した。

さらに有料サービスの中心である SMS でも、今後の利用予定では、現在の利用状況を下回る2割弱にとどまった。こうした面から考えると、 活況を呈している SMS 市場は今後、飽和状態に陥る可能性も十分にある。

インターネットと携帯電話という中国の二つの成長市場において、SMS を中心としたモバイルコンテンツが、いかに有料ユーザーを獲得 していくことができるのか。それは今後の成長を左右する大きな課題となりそうだ。

(執筆:サーチナ・吉田雅史)
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