【チャイナサーベイレポート】中古車市場に流れ込む「準新車」自動車市場全体の急成長に歩調を合わせ、中古車市場も活況を呈しているが、北京、上海などの大都市の乗用車中古車市場では、ここ2、3年奇妙な現象が起きている。リリースされて1年にも満たない新車が次々と中古車市場に「お目見え」しているのである。このような「年齢の若い」中古車は「準新車」と呼ばれている。
「準新車」が続々と中古車市場に流入しているのは、一部ユーザーのマイカー買い替えサイクルが驚異的に短くなっていることが大きな理由である。では、なぜ買い替えサイクルがそこまで短くなっているのだろうか。その原因として以下の三つが考えられる。 一つは新車価格の下落である。中国自動車市場の急速成長に目をつけた国内外のメーカーは、2003年に約30種あまりの新型車を投入し、2004年には新たに約50種をリリースすると見られるが、メーカー間の競争激化、新型車の相次ぐリリースにともない、新車価格の下落傾向が顕著となっている。 価格の下落は、人々の新車購買意欲を刺激するとともに、自動車の所有者には自らの車の資産価値下落に対する危機感をもたせ、少しでも値のあるうちに所有する車を売って損失を最小にし、新たな車を買おうという心理を煽る。 二つめは面子に対するこだわりである。面子を重んじる中国の人々にとって、毎週のように新型車がリリースされる中で、いつまでも何年も昔に発売された車に乗っているのは恥ずかしいという心理がある。 特に乗用車買い替え市場の中心を担う、高学歴、高収入で比較的高い社会的地位を占めるユーザー層の多くは、自動車を保有していること、および自動車そのものを自らの社会的ステータスを表わすものと見ているため、この傾向が強い。 三つめは、自動車消費構造の変化である。数年前までは乗用車の購入も企業などの団体購入が主で個人が購入する例は少なく、車種の選択の幅も限られていた。しかし、近年マイカーに対するニーズが高まり、それに合わせるようにして各メーカーの新型車のリリース速度が速まると、個人が自らのニーズや好みに合った車、つまり自分に見合った車を豊富な選択肢の中から選んで購入しようという意識が出てくる。 この意識が上の二つと結びつくと、新しく発売された車が今の車より自分に合うと思えば、すぐに乗り換えに走るという行動へつながる。 「準新車」は中国の自動車ユーザーのマイカーに対する消費嗜好・購買意識の変化を表すキーワードなのである。 ※参考資料 自家用車の買い替え時期 全体の6割は3年程度で買い換え (チャイナサーベイ調べ) ・全体では23.5%が「1年程度後」、36.8%が「2〜3年後」で、6割がここ3年程度での買い替えを想定している。特に男性40代では購入時期も比較的古いことから、8割近くがこの傾向である。 ・年収区分では低所得層の買い替え想定時期が長く、「5年以上後」が1/3を占める。逆に高所得層では「1年〜3年」程度での買い替え想定が多いのが特徴。 <自家用車の買い替え時期に関する調査要領> (1)調査地域 中国16都市(北京、重慶、アモイ、廣州、深セン、ハルビン、武漢、南京、無錫、蘇州、大連、青島、西安、上海、成都、天津) (2)調査対象 同社インターネット会員18歳以上の男女 600人 (3)調査期間 2003年10月 (4)調査方法 インターネット調査 (5)調査統括機関 株式会社サイバーブレインズ (記事提供:サイバーブレインズ) 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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