![]() ![]() ![]() ![]() 【チャイナサーベイレポート】ネットで診察〜注目を集めるペットの健康と医療この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20040419/7.html
著者:株式会社サイバーブレインズ 谷本 秀一
国内internet.com発の記事
近年、都市を中心にペットを飼う人が増えている。7〜8年前までは、北京、上海などの大都市でも犬などのペットを見ることはまれであったが、今では、住宅街で犬を散歩させる人を見かけるのはごくありふれた日常の光景となっている。
チャイナサーベイが保有する48万人のオンラインモニターでも、「ペットに関心がある」と答えた人は男女合わせて約11万人と、全体の25%を占めている。 近年のペット市場の成長を支えているのは、定年退職後の高齢者と、やや高所得のホワイトカラーであると見られるが、後者の層のニーズ増大を反映するかのように、インターネット上ではペットに関する Web サイトが次々と開設され、ペット関連のポータルサイトだけでもすでに数十もの数に上る。 これらはペットに関する情報の提供やペット商品の販売、飼い主間の交流などを目的としたものであるが、多くのサイトでペットの病気や健康管理に関する知識、動物病院に関する情報提供に大きなスペースを割いている。また、単なる情報提供にとどまらず、オンライン上でペット関連の独自の医療サービスを提供しているサイトも見られる。 あるサイトでは掲示板を利用したオンライン診察を行っている。飼い主がペットの症状を掲示板に書き込み、医師がその内容に基づいてアドバイスを与えるというものだが、多いときには1日に10数件から20件近くの問い合わせが寄せられている。 また、成都市のある動物病院は、忙しくて病院に来ることのできない飼い主のために、同病院に入院したペットが治療を受ける様子を、ネットを通じてリアルタイムに飼い主に見せながら病状の説明を行ったり、逆に自宅にいるペットの様子を飼い主がネットを通じて病院の医師に見せ、医師がその映像をもとにリアルタイムで診察を行ったりするなどのサービスを提供している。 リアル社会でもペットの医療に対するニーズは拡大しており、信息時報の報道によると、例えば、広州市では4年前までは2〜3軒しかなかったペット病院の数が、現在では60数軒まで増加しており、未認可のものも含めればその数は100を越え、その一方で、病院1軒ごとの1日あたり診療ペット数は、数年前の約2倍近くに増えている。 また、獣医も慢性的に不足しており、規模の大きな病院であっても獣医師資格をもたない「医師」が診察にあたっているケースも見られるという。 ペットの医療市場が拡大している背景には、家族の一員としてのペットを気遣う飼い主の心理があることはもちろんだが、去年の SARS、今年の鳥インフルエンザなど、動物を媒介として広がる伝染病が世間を騒がせたことが大きな影響を及ぼしている。 中国の都市では、ほとんどの人がマンションや団地など、狭く閉鎖された空間で生活しており、ペットと人間の間の距離も非常に密着したものとなっている。多くの飼い主は SARS、鳥インフルエンザなどの騒動を通じ、ペットの病気が単にペットそのものにとどまらず、ペットと同居する人間の健康にも影響を与える可能性を強く認識するようになったのである。 ペット市場の成長は、ペットそのもののほかに、ペット用品、食品、美容など、ペットを取り巻く各産業を今後大きく成長させる可能性を秘めているが、ペットの医療市場も注目を集めており、今後もさらに伸びるものと見られる。 (記事提供:サイバーブレインズ) |