Webマーケティング2004年4月22日 00:00
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絶えざる製品/サービスのカイゼンのために(2)

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20040422/8.html
著者:保谷武
国内internet.com発の記事
(前回はこちら■ 市場の声をフィードバックさせる具体施策

自社がリリースした新しい製品/サービスに関する市場の声をチェックするために、具体的にどのようにネットコミュニティを活用していけばいいのかをみていこう。

2月5日付のコラムでみてきたように、製品/サービスの担当者は、当該分野に主たるネットコミュニティとしてどのようなものが存在するか、チェックしておくべきである。

新製品/新サービスであれば、当然、イノベータ、アーリーアダプタが集っているネットコミュニティにおいては、話題になっているはずである。逆に、ほとんど話題になっていないようであれば、それはそれで問題だ。話題になるように対策を考えなくてはならない。

チェックする対象としては、当該製品/サービスに関して話題となっている部分のみならず、当該製品/サービスジャンルについて取り扱っている部分全体をチェックする必要がある。競合製品/サービスに関する話題の中で、引き合いに出されてコメントがつけられているケースもあるからだ。

ユーザーは、他社のどの製品/サービスを競合と位置づけているか、購入に当たって比較検討しているのか、というのはとても気になるところであろう。ユーザーのネットコミュニティにおける情報の閲覧動向(同時にどのような製品のクチコミを閲覧しているか)を確認すれば、市場における競合関係の実態をいち早く把握することが出来る。

製品ジャンルのボーダレス化が進んでいる分野では、メーカー/サービス提供者側が思いもよらなかったような製品/サービスと競合していることもあるかもしれない。デジカメは、ビデオカメラや銀塩カメラと競合しているケースもある。DVD レコーダは、ビデオデッキのみならず、 買換え需要のPCと競合しているケース(昨今はTVチューナ機能内蔵型のPCが増えている)もある。

ネットコミュニティでは、新製品/新サービスに関するプレスリリースが発表された直後から書込みが行われていくので、実際の発売前にも、市場の声を収集していくことが出来るのである。

なお、2月5日付のコラムでみたように、ネットコミュニティの書込みデータの著作権は、ネットコミュニティ事業者が保有していることが多い。無料で公開されているものであれ、商用利用することについては問題となるケースもあるので注意されたい。

また、クローズドな会員制を敷いており、会員登録をしないと閲覧すら出来ないようなネットコミュニティも存在する。まずはネットコミュニティ事業者に対して問い合わせてみることをおすすめする。

■ ネットコミュニティから市場の声を上手く汲み取った成功事例

某総合家電メーカーは、トップオープン型ドラム洗濯機を新発売した。

フタが上部についており、上部から洗濯物の出し入れを行うタイプである。洗濯機の世界も、緩やかながらも様々な技術革新が行われており、この製品も、様々な新しいテクノロジが投入され、満を持して新発売されたものであった。

当然、研究開発段階でも膨大な投資をしており、市場の声についてはくみ上げ尽くしたのではないかと思われたほどであった。しかし、一点だけこのメーカーはミスを犯していた。

フタがアコーディオンタイプで、手前から奥に向けて畳むようにして開ける形となっていたのだが、奥に向けて畳みきった状態のときに、一般的な住宅の洗濯機置き場によくあるタイプの洗濯機専用の水道の蛇口とぶつかってしまうケースが多発したのだ。

ユーザー自身も、購入検討段階ではそこまでは気が回らず、実際に購入して自宅の洗濯機置き場に設置して初めてこの問題に気がついたケースが多かった。ネットコミュニティではネガティブなコメントが相次いだ。

しかしながら、メーカーの対応は早かった。途中の製品ロットから、フタをアコーディオンタイプから、スライドタイプに改良したのだ。元々が画期的なテクノロジを用いた新製品であったために、この製品はその後も好調に売れ続けているようである。(記事提供:価格.com)

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