America Online (AOL) と Time Warner Cable は22日、両社が共同マーケティング提携契約を結び、それぞれのサービスを相互プロモーションすると発表した。両社は Time Warner の傘下会社で、いわば姉妹会社。Time Warner Cable は、『Road Runner』ブランドの高速インターネット接続サービスを所有・運営している。AOL がブロードバンドサービス利用者の獲得と保持に苦慮していることを受けて、それを打開しようとの動きだ。
とは言うものの、両社が提携したことの意味は大きい。AOL と Time Warner が2001年に合併して AOL Time Warner (AOL-TW) になった時に大々的に謳われていた相乗効果はほとんど現れず、昨年秋には社名から AOL が外れて Time Warner に戻った経緯がある。それを踏まえてのことだけに、今回の提携は先行きが期待できるように見える。
今回の提携発表が行なわれたのは、AOL の CEO (最高経営責任者) Jonathan Miller 氏が Time Warner の取締役会に出席し、会員数の減少傾向が続く中で財務的に有効な戦略について説明したのと同じ日だった。AOL は、2003年第4四半期だけで39万9000人の会員を失ない、同年末時点での会員数は2430万人になっている。
解約した会員の多くは、他のブロードバンド ISP に流れたとの見方が多い。ブロードバンドについては、非営利調査機関の Pew Internet & American Life Project が今月行なった調査によると、成人インターネットユーザーの過半数 (55%) が自宅または職場で高速接続サービスを利用。そして、ブロードバンドサービスを利用している家庭は、2003年3月に比べ60%も急増しているという。
AOL が『AOL for Broadband Bring Your Own Access』(BYOA) プラン ── 他の ISP 経由で AOL のインターネットサービスを使えるプラン ── を作って他社のブロードバンド接続サービスを合わせた手頃なパッケージ提供に力を入れているのは、こうした状況を考えてのことだ。同社は、先月11日には事業者向け DSL 接続サービスの Covad Communications とも提携を結び、AOL 会員向けに DSL サービスを割引料金で提供するようにもなっている。AOL 会員のうち現在ブロードバンド接続を利用しているのは、約300万人だ。