IBM ビジネスコンサルティング サービス株式会社は2004年4月26日、
IBM が世界の主要業界 CEO を対象に行った、
企業トップの戦略的課題、ビジョン、関心事についての調査結果を発表した。
IBM では2003年9月から11月に、
全世界(北米・中南米、欧州・中東・アフリカ、日本、
およびそれ以外のアジア太平洋地区)の大企業・多国籍企業の CEO、456人を対象に、
今後2〜3年に何を優先課題として取り組んでいくかについて、
面接調査を行った。
調査結果によると、
地域・業種にかかわらず、
世界の CEO の見解は「売上成長に注目」「変化する環境への対応能力を重要視」
「人材への投資・育成に脚光」という3点に集約されていることが明らかになったそうである。
日本企業の CEO の回答結果は大筋では同じ方向性にあるが、
世界の CEO の5人中4人が、
今後数年間の最優先課題は売上成長と回答している一方、
日本企業では83%の CEO が成長を最重要視すると回答しているものの、
コスト削減も僅差(79%)で2位だった。
日本企業の CEO は「マクロ経済」を世界の中で最も強く自社への脅威と認識し、
国内のマクロ経済の浮き沈みによる影響を回避するため、
あらゆる業界で海外市場の重要性を急速に認識しはじめており、
またグローバル市場で勝ち残るために、
中国を筆頭とする新規市場の開拓や、
急速な技術革新が必要と感じている。
世界の CEO は変化し続ける市場環境やリスクを認識・分析し、
それに効果的に対応する能力が不可欠だと考えているが、
自社の変化対応力を「とても高い」と評価する CEO は僅か。
一方日本企業の CEO の94%が業務改革の必要性を感じており、
ほぼすべての CEO が「変革は全社レベルで行わなければならない」と回答している。
日本企業の CEO は変革実施に際し、
「自社の人材やリーダーシップ」への不安はあまり感じていないと推察され一方で、
人材の知識やノウハウをうまく共有化する仕組みの構築が重要であると考えている。