2004年中国人材ニーズ動向経済の発展や社会の変化にともない、中国の就職事情もめまぐるしく変化している。
2003年夏に行われたチャイナサーベイのインターネット調査では、16都市の男女(20代〜30代)3,231人のうち、「転職経験あり」は5割強(56.8%)、「転職経験なし」が4割強(43.3%)を占めた。「転職回数」は、「1〜3回」までで約半数(49.4%)を占めている。 「深セン」では「転職経験あり」が最も多く、およそ8割を占めていた。 今回は、2004年における中国国内の人材ニーズの動向を分析する。 都市や地域別に見ると、従来は広東省の深セン市を中心とする珠江デルタ地域に全国の人材が集中する傾向があったが、最新のデータによると、上海で就職先を探す人がより増加している。この状況は今後も続くと予想され、上海を中心とした長江デルタ地域の人材市場は、競争がさらに激化すると見られる。 これらの地域においては、例えば、自動車業界では、自動車の組み立て、部品製造、修理などに従事する技術者に対するニーズが急速に上昇している。 同時に、洗車やワックスがけ、自動車の簡単な改造、音響機器の取り付けやコーディネイトなどを行う「車の美容師」や、自動車の販売やマーケティングの専門人材など、中国では比較的新しい職種に対するニーズが増えている。 また、多くの企業が人材に求める条件として、外国語能力やコミュニケーション能力を重視し、国内外の顧客や取引先と円滑なやり取りができる人材が人気を集めている。 建築の分野でも、現場において水道管やスチーム管などの敷設、修理を行う技術者や電気工などに対して、単純な技術のみではなく、より高度な技術やコミュニケーション能力を要求するようになり、また、住宅の内装デザイナーのような高級人材に対するニーズも増えている。 小売、金融、ハイテク、不動産、経営コンサルティング等の分野においても、高度な専門知識やマーケティングの知識をもった人材が優遇されている。政府系企業による独占が長く続いてきた、電信、電力、エネルギー等の業界は、従来までと同様に、給与・待遇・安定性の面で、求職者に人気の業界となっている。 給与面からみると、北京、上海、広州、深センの4都市のうち、平均収入が一番高い都市は深セン、次は上海であり、北京と広州は大体同じレベルとなっている。 4都市以外では、例えば、中央政府の直轄都市である天津のような都市でも、平均収入は相対的に低く、給与を重視する人々にとって、収入面で理想的な都市ではないといえる。 このように、沿海部の大都市は給与水準が高く、技術者やマネージメント、マーケティング人材、また新興業種に従事する人材など、ニーズが多様化し、応募者に求められる条件も高くなっている。 一方、内陸では、優秀な人材が都市部に流れるなど、「人材の空洞化」が問題となっており、各地の地方政府は対策に頭を悩ませている。 重慶市は2005年年末までに、市政府が中心となって、年齢45歳以下の若い学術・技術分野のリーダーを養成するプロジェクトを実行するとともに、国内他都市や国外から合わせて800人の優秀な人材を誘致する計画を立てている。 また、各企業も、自社の総合競争力強化のため、地方に埋もれる人材の早期発掘を重視する姿勢を打ち出しており、湖南省長沙市では、市政府が中心となって開催した「高級専門人材就職セミナー」に、遠大空調、中聯重科などの知名度の有名企業約400社が参加し、プロジェクト責任者、翻訳、企画、営業、ホテル経営マネージメントなどを担う人材の採用を積極的に行った。 現在の中国は、全体的に見て「就職難の時代」といわれるが、新しい時代の変化に対応し得る高級人材に対するニーズは高く、優秀な人材に対する企業の争奪戦もより激しさを増している。 (記事提供:サイバーブレインズ) 関連記事 最新トップニュース
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