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マーケティング2004年6月15日 00:00
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MSN Messenger の対抗馬、中国最大手IMベンダー「QQ」が上場

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20040615/7.html
著者:株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・吉田雅史
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IPO(新規株式公開)ラッシュに沸く香港市場で、注目を集めているIT企業がある。中国最大手のIMベンダーである騰訊科技公司(Tencent)だ。同社のメッセンジャーソフト「QQ」は、中国のIM市場で「MSN Messenger」や「Yahoo! Messenger」を寄せ付けないほど圧倒的なシェアを獲得している。

株式会社サーチナが、関連会社である 上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)を通じて行った「第2回ソフトウエアに関する調査」(04年4月実施)では、IM市場における「QQ」の利用率は50%を超えた。

「QQ」を中心とした同社の登録ユーザーは延べ2.9億人、同時オンライン人数では2004年3月に過去最高となる610万人を記録。日本では想像できない破格の数字だ。ちなみに「QQ Japan」として日本語バーションも開設しているが、日本ではそのキャラクターである「ペンギン」くんを知る人は少ない。

騰訊科技の IPO が注目されるのは、メッセンジャー市場における知名度が理由というわけではない。同社は近年、モバイルコンテンツのデータ通信やオンラインゲームにも注力している。SMS など各種サービスでもトップシェアを誇り、移動体通信キャリアや端末メーカーとも提携、サービス・プロバイダとしての地位も固めている。

また、メッセンジャーを通したオンライン広告、企業向けのIMソフト「RTX(騰訊通)」など、「QQ」という莫大な無料ユーザーを基盤にした収益モデルを見事に確立している。 「無料ユーザーの壁」が大きな課題となっている中国インターネット業界においてだ。

同社の目論見書によれば、2001年の純利益は1,021万元、これが2003年には3億2,219万元に急増している。オンラインゲームやモバイルコンテンツなど急拡大が見込める成長市場で、さらなる成長が見込める。世界のIM市場において、MSN や Yahoo! を打ち落とす対抗馬として「QQ」にかかる期待は大きい。

しかし、MSN や Yahoo! のIMはバーションアップを経て、単なるコミュニケーションツールから、 ゲームや音楽、インターネット・ラジオ機能などを取り入れた総合エンターテイメントツールへと様相を変えている。その点、「QQ」は豊富なコンテンツや特化したサービスなどの面で見劣りするのは確かだ。現在は、ただその莫大な中国ネチズンの人気に支えられているに過ぎない。また今後は、インターネット上のセキュリティ問題を克服していくことも避けることのできない課題となろう。

同社は、6月16日の上場を予定。調達資金は15億香港ドル程度を見込んでいる。

(執筆:サーチナ・吉田雅史)
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