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中国No.1企業ハイアールがPC市場に本格参入、乱戦必至PC巨頭「聯想」の座に挑むハイアール(1)
6月初旬に開催されたアジア最大のIT展示会「第24回コンピュテックス台北(COMPUTEX TAIPEI 2004)」において、中国最大手総合家電メーカーである海爾集団(ハイアール)が、同展示会で規模最大となる総額100億元相当の契約を締結した。莫大な契約金額もさることながら、その契約内容に注目が集まっている。 ハイアールは、力晶半導体(PSC)や勤茂科技(TwinMOS)など台湾半導体大手から、メモリチップなどのノートPC用部材を調達。業界では、家電メーカーである同社がノートPCを突破口として本格的にIT業界への参入を図るとの観測が一気に広まった。 これに対して、ハイアール側はコメントを拒否。同社は、三洋電機との提携などで白物家電のイメージが定着しているが、近年は香港上場企業である海爾中建(ハイアール CCT)を通じて携帯電話事業も積極的に展開する。そして、2003年に入り、パソコン部門として台湾の宝成工業傘下である精成電子科技(GBM)と合弁で海成信息科技を設立している。 しかし、このハイアールのノートPC戦略に対して、業界が厳しい評価を与えているのも確かだ。同社は、中国国内に張り巡らせた強固な家電販売ネットワークを利用してPC販売を展開すると予測されるが、PC販売の成功には専門の代理店ルートが不可欠であるとみられている。また、 すでに海外大手の勢力がひしめく中国のPC市場において、「新規参入メーカーが成功するのは厳しい」(大手PCメーカー関係者)との見方は強い。 中国PC業界の巨頭としてトップの座を守り続ける聯想集団(レノボ)の03年におけるPC出荷台数は280万台、このうちノートPCは30万台前後となった。ハイアールは今年、聯想のIT分野における売上高の4分の1程度に達するのが精一杯とされ、成長著しいノートPCを考慮しても、ハイアールの調達額100億元の資金回収には少なくとも3-4年はかかる、とそのリスクが指摘される。 劣勢が叫ばれるハイアールであるが、2003年の中国電子情報産業トップ100で2年連続の第1位、「中国で最も尊敬される企業」に3年連続で入選する実力は、「世界的競争力」を有した中国ナンバーワン企業であることを証明している。 PC市場では大先輩である聯想にしても、中国電子情報産業トップ100ではハイアールに及ばず2位。売上高においてはハイアールの半分にしか満たない。聯想にしてみれば、中国トップブランドのハイアールが、その「聖域」に足を踏み入れるとあれば、脅威であることは間違いないのだ。 (執筆:サーチナ・吉田雅史)
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