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「EVD」が次世代 DVD の中国国家標準に、日系企業は無視同然中国が独自の知的財産権を有する次世代 DVD 規格
「EVD(Enhanced Versatile Disk)」が、1か月以内に中国の国家標準として認定される見込みだ。しかし、この EVD の国家標準をめぐり、業界ではすでに大きな論争が巻き起こっている。EVD 発売前からの大きな焦点となっていた特許問題がここにきて再熱し始めた。
中国市場では、これまで「EVD」「HDV(高画質デジタル映像プレーヤー)」「HVD」の3つの次世代 DVD 規格で激しい攻防が繰り広げられてきた。その1つである「HDV」は先日、OEM(相手先ブランドによる生産)製品の輸出の際に特許支払いが生じたと報じられ、「EVD も特許支払いを免れることはできないのではないか」という憶測が広まっている。 もともと「EVD」をはじめとする次世代 DVD 規格は、中国メーカーが DVD 製品に対して、莫大な特許料を支払っている現状を打破するために開発されたもの。その次世代規格に特許支払い料が発生すれば、存在価値に疑いが出てくる。 「果たして EVD は特許を有しているのか」。この問題に対して、広州で開催された中国 AV 産業フォーラムに出席した情報産業部・電視電声研究所の田玉静・高級工程師は、「EVD、HVD、HDV の3者は従来の DVD 製品に付加価値を付け加えたに過ぎない」と発言。また、「(EVD などの製品は)DVD 製品の特許使用料よりも高くなる」(業界関係者)との声もある。 一方で EVD 側は、「EVD は国で唯一認定の次世代規格。HVD や HDV とはまったく質が異なる」と強調。EVD は、技術面で国際標準である ISO13818、ISO16448を引用している他は、音声、ナビゲーションシステム、版権保護などすべてにおいて特許を有しているという。 しかし、EVD は米 LSI 社からチップ設計、買い付け契約を締結しており、これらチップは後退技術であるとの指摘も出ている。また一部メーカーは、「EVD でも特許料を支払うことになるが、DVD 製品での支払い料よりは少ない」と公言する。「海外メーカーとの談判により、EVD で有する知的財産権と DVD 特許料を差し引く」との目算があるようだ。 では、その海外メーカーの EVD に対する反応はというと、無視同然ともいうべき扱いを受けている。「ブルーレイ・ディスク」と「HD DVD」の両陣営による激しい規格争いが勃発している日本では、各メーカーは EVD に一切の脅威を感じていないようだ。 確かに、EVD が中国という巨大な消費市場を占拠するとなれば、無視できない存在であることは間違いない。しかし、発売当初から DVD レコーダーなどに苦戦を強いられている EVD にその勢いは感じられない。現時点において、中国市場は新規格の量産体制に向けた生産拠点としての見方が強い。 また今後、次世代 DVD で日本メーカーによる寡占市場が予測される中で、中国メーカーが国家標準である EVD の生産に移れるのかどうかについても大きな疑問が残る。 (執筆:サーチナ・吉田雅史) 関連記事 最新トップニュース
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