![]() ![]() ![]() ![]() TCL が液晶商品を大幅値下げ、TTE 設立で積極攻勢この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20040817/7.html
著者:株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・吉田雅史
国内internet.com発の記事
中国の大手総合家電メーカーで
ある TCL がテレビ、パソコン(PC)などの液晶商品で大幅値下げを行っている。中国における液晶市場の需要喚起、さらに市場整備にも一役買っているようだ。
TCL は今年6月に中国メーカーとして業界初のワイド型液晶 PC を発売。そのわずか2か月後、同社は5,998元(約7万8,000円)と6,998元(約9万1,000円)のワイド型液晶 PC 2種を1,000元(約1万3,000元)近く値下げすると発表した。ちょうど2週間前には、 PC 最大手の聯想(レノボ)が2,999元(約3万9,000円)という破格の PC を発売しており、TCL は市場競争が激化する中で大胆な攻勢を仕掛けている。 一方、テレビ市場では今月に入り「TCL 王牌」ブランドの32インチ液晶テレビが1万7,000元(約22万1,000円)にまで値下げ。下げ幅は30%に達している。TCL は、その他15、17、20、23、30インチの液晶テレビでそれぞれ20%以上の値下げを行っている。 中国の液晶市場は、低価格、低品質の「非標準」液晶テレビが氾濫し、市場環境の悪化が叫ばれている。この「非標準」液晶テレビとは、規定外のインチ、液晶テレビ専用の液晶パネルを使用していない2パターンだ。こうした状況下で、TCL の高品質な「標準」液晶テレビが出たことは、市場整備につながるとして、消費者からも好感されている。 TCL は先月、カラーテレビ事業で仏トムソンとの合弁会社「TCL-Thomson Electronics Limited(TTE)」を設立。これにより、世界市場で低価格な資材調達が可能となり、液晶商品の大幅な値下げにつながったとみられている。TTE において、カラーテレビ商品の中心は CRT(ブラウン管)方式のプロジェクションテレビとされているが、TCL は今年5月に「大画面液晶戦略」を発表、さらに1.5億元(約19.5億円)を投じて四川省の成都に新工場を建設するなど、PDP、LCD 領域でのハイエンド商品にも注力していく構えだ。 しかし、TCL はハイエンド領域への資本投入を続けているが、技術面において競合メーカーの後塵を拝している。販売においても、LCD は康佳(コンカ)に及ばず、PDP では創維(スカイワース)、海信(ハイセンス)に大きく差をつけられている。 TCL は近年、M&A などを通じて急成長を遂げてきた。新会社 TTE での技術開発や資材調達のコスト低減などの優勢面は、TCL が掲げる電気製品(Consumer Porducts)、通信(Communication)、コンピュータ(Computer)の「3C 戦略」に本腰をいれる意味でも強力な武器となりそうだ。 (執筆:サーチナ・吉田雅史) |