鳴りを潜める中国メーカー、2004年上半期の携帯電話販売量中国情報産業部系の賽迪顧問(CCID コンサルティング)の台湾における代理機関である中華資通 ITC 情報センターの資料によれば、中国本土において、2004年上半期(1−6月)、メーカー別の携帯電話販売量で、Motorola が累計408万台となって、最も多くなった。シェアは12.05%。
前年同期に、Motorola のシェアは14.2%だったことから、シェア自体は若干低下。ただし、前年同期において Motorola は第2位、今回順位を一つ上げた形。今回第4位に入った中国国内最大手の波導(バード)はシェア9.57%となったが、これは、前年同期のシェア15%と比べて著しく低下。 別の報道によれば、04年上半期1−6月、同市場における中国端末メーカーのシェアは10ポイント以上低下しているという。中国最大手の波導のシェア急落はこれを象徴しているといえるだろう。中国の04年通年の携帯端末生産量は1億7,000万台、一方で、中国国内販売台数は1億台を下回る見込み。このしわ寄せが、中国国内メーカーに押し寄せていることは必至。 また違う報道によれば、現在までに、中国全土に携帯端末在庫が3,000万−4,000万台存在するとされている。そのほとんどが、中国国内メーカーによるもので、中国メーカーでは、在庫一斉処理に追われているという。販売代理店に対して、報奨金として1台販売ごとにキャッシュバックするなどの苦肉の策も報じられている。 CCID の統計データに戻ってみると、中国本土における携帯電話販売は、今年第1四半期(1−3月)には1,740万台だったが、第2四半期(4−6月)には1,645万台に減少、販売総額は1−3月で268.32億元だったが、4−6月では253.54億元。1台当たり販売額は1-3月が1,542元、4−6月が1,541元。 端末別に見ると、GSM/GPRS では、Nokia が394.47万台、シェア12.91%となってトップ。CDMA では Samsung が最も多く、販売台数は73.06万台。CDMA では2位の Motorola が44.85万台と比べると、Samsung が圧倒的となった。 昨年は中国メーカーが躍進、それ以前までに外資系に確保されていた市場シェアを侵食し、中国メーカー累計のシェアが50%を超えたことでも話題になったが、今年に入ってから、完全に状況が変わってきている。波導や TCL といった中国大手では、新機種リリース間隔を大幅に遅らせるなど、以前までの大攻勢は鳴りを潜め、在庫量とにらめっこしながら、研究開発にも力が入らず、製品価格は下落の一途、苦しい環境に追いやられている。 さて、日本メーカーであるが、今回発表された CCID の統計データの中で、ソニーエリクソンが何とか10位に入っている程度で、そのほかは圏外。ソニーエリクソンの販売台数は115.92万台、シェア3.42%。現在まで、中国向けに力を入れているのは何といっても NEC だが、NEC の見通しとして、今期の中国における端末販売台数が200万台とされている。ソニーエリクソンの台数と比較してほぼ同等の数字だ。 NEC が目標どおり200万台を販売できたとしても、メーカー別販売台数ランキングでは10位に入れるかどうか。シェアでは3−4%程度という数字になる。Motorola、Nokia、Samsung という外資三羽烏には完全に、大きく水をあけられた形で、まだまだその出遅れ分を取り戻すのは時間がかかりそうだ。 (執筆:サーチナ・有田直矢) 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
|
なぜ勝った? 世界No.1シェアをつかんだ“Windows”(9月5日 11:00)
ソフトバンクモバイル、8月の純増数は約16万件――携帯電話契約数に関する速報(9月5日 14:40)
【今週の Web ミミズク】Google と Apple でにぎわうニュースサイト(9月5日 16:50)
TCA、8月度の携帯契約数を発表――ソフトバンクが16か月連続純増 No.1 に(9月5日 18:00)
1アール単位でお米を購入できる「農力村」がオープン(9月3日 18:10)
私の周りは“geek out”している人ばかり(9月5日)
|