Webマーケティング2004年9月28日 00:00
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成長スピードに追いつかない、開発人材不足に悩む中国オンラインゲーム業界

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著者:株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・中村彩
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IDC(インターナショナル・データ・コーポレーション)の発表によると、2003年、中国のオンラインゲームのユーザーは1,380万、市場規模は13.2億元。07年には、ユーザーが4,180万、中国ネチズンの29.5%に達する見込み。

株式会社サーチナが関連会社 である上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)を通じて行った調査では、これまでにパソコン(PC)、オンライン、テレビ&携帯用、アーケードなどの各種ゲームをプレイしたことがないと答えた人はわずかに3%弱。それ以外の人は、ゲームをプレイしたことがあると回答している。

中国においては、こうしたゲーム人気とインターネットの急激な発展に伴い、オンラインゲームが IT 産業の成長をけん引する注目産業になってきている。中国情報産業部の2004年電子情報産業発展基金の対象にも選ばれるなど、中国政府も同産業の振興には積極的である。

中国でプレイされているオンラインゲームは、 韓国や日本をはじめとする外国産がほとんどである。しかし2004年にはいると、中国の伝統文化をモチーフにした国産メーカーのゲームが人気を獲得するという変化が起こる。中国のゲーム開発メーカーは、「封神演義」「西遊記」「三国演義」などをテーマとして扱い、孫悟空や諸葛孔明などの中国で人気の高い人物を登場させることで、外国産ゲームの人気に対する突破口を見出した。

また9月21日には、 中国最大手ソフトウエアメーカーの金山軟件(キングソフト)が開発したオンラインゲームである「剣侠情縁」が、台湾で正式にリリースされた。政策的後ろ立てや人気を獲得できる独自の領域を得た中国オンラインゲームは、一見、順風満帆であるかのようにみえる。

しかしその裏で、中国のオンラインゲーム業界は、開発人材の不足という深刻な問題を抱えているのである。冒頭で紹介した IDC と別の統計データによれば、2004年8月現在、中国のオンラインゲームのユーザー数が3,000万人を超えるのに対し、ゲーム製作者は3,000人あまり。中国の大学トップクラスの清華大学系で、中国 IT 大手の清華同方のデジタル娯楽事業部の余雪松・総経理は、「その中でも優秀な人材は400人以下」と述べる。

人材不足によるソフト開発の遅れは、中国メーカーを中国国内市場のシェア争奪戦から離脱させかねない。年間100種リリースされるオンラインゲームのなかで唯一成功したと言われるのは、台湾・香港地区進出に成功した「剣侠情縁」のみ。中国独自の消費者ニーズの把握に最も有利な立場にいるにも関わらず、ソフト開発に悪戦苦闘している状態に、業界関係者も頭を悩ませる。中国オンラインゲーム最大手で、米ナスダックにも上場する盛大網絡の唐駿・総裁は、「人材不足が業界発展におけるボトルネックとなっている」と述べ、人材養成が急務であることを訴えている。

この現状を踏まえ、中国ではゲーム開発人材養成機関が次々に誕生している。2004年5月には、北京匯衆智科技発展有限公司が香港企業と提携してゲーム開発の専門学校を設立。やはり清華大学系で、主にネットワークサービスに従事する清華万博は、労働・社会保障部就業養成指導センターの支持を受け、韓国企業との提携で、オンラインゲーム技術者の養成計画を同年11月にスタートする。

これまで、各大学や専科学校で美術やアニメーションを専攻する学生が、ゲーム制作も勉強するケースが多かった。しかし、これらのコースでは、学ぶことのできる内容が限られてしまうため、ゲーム制作現場で働くようになっても、基礎的な部分にしか携わることができない。一方、最近になって設立されてるゲーム制作の専門学校や、清華万博などの職業技術養成学校は、即戦力となる人材を育成することができるものとして期待されている。

(執筆:サーチナ・中村彩)
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