調査会社の間でも議論を呼ぶ、Web ブラウザ市場シェアMozilla Foundation が Web ブラウザ『Firefox 1.0』を公開してからというもの、Web ブラウザ市場シェアの話がメディアを賑わせている。複数の調査会社がそれぞれに結果を発表しており、いずれも Microsoft (NASDAQ:MSFT) のブラウザ『Internet Explorer』(IE) の市場シェアが下降傾向にある点で一致している。
特に、オランダの Web 調査分析会社 OneStat.com が先月発表した数字はインパクトが大きく、多数のメディアが取り上げたほか、ユーザーコミュニティでも大きな反響を呼んだ。同社の調査は、IE の市場シェアが88.9%に下落したというものだった。IE のシェアが90%を割り込むなど、数年来無かったことで、その一方 Mozilla 系ブラウザ群の市場シェアは7.35%まで急増したという内容だ。 しかしそこまで急激に動いてはいないというアナリストもいる。 Web 調査分析会社 WebSideStory のアナリスト Geoff Johnston 氏は、「IE のシェアの数字を見たときには声をあげて笑ってしまった」と述べた。 WebSideStory はブラウザ市場シェアの動向に関し、異なる分析を発表していた。同社が10月末に発表した報告では、IE は90%台のシェアを維持しており、Firefox のシェアの伸びは OneStat の報告ほど大きくなかった。具体的には、IE のシェアは5月に比べて3ポイント減の92.9%、Firefox のシェアは3%と述べていた。 WebSideStory は、OneStat のような企業は大枠を誤って伝えていると主張する。 Johnston 氏は取材に対し、「OneStat などの企業は、ヨーロッパ中心的だ」と述べた。Johnston 氏は、OneStat の調査内容について「刺激的」と述べ、90%割れという数字は、正確な調査分析に基づくというより、メディア受けを優先した結果だとほのめかした。「10刻みや5刻みの数字で捉えるなら、その数字でも正確と言えるかもしれない」と Johnston 氏は述べた。 一方 OneStat は、ヨーロッパ中心的との皮肉を払い除け、Johnston 氏の見解に同意しない。 OneStat の共同創設者 Niels Brinkman 氏は取材に対し、「私は、わが社の報告が誤解を招くと WebSideStory が主張する理由をまったく理解できない」と述べた。Brinkman 氏は、OneStat が WebSideStory と同じ方法でサイト訪問者を追跡しており、OneStat の追跡対象は世界中で週200万人を数えていることに言及し、「非常に信頼できるサンプル」と述べた。 OneStat によれば、同社は100か国の5万サイトで Web 利用状況をモニターしているという。一方、WebSideStory は、約600社の顧客企業を抱えており、米国サイトから集めた情報を報告書にまとめてリリースしている。 関連記事 最新トップニュース
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