中国:ゲーム市場をめぐる日米メーカー対決(1)現在、子供から大人に至るまで幅広い年代に普及しているゲーム。ただ、ゲームと言ってもTVゲーム、PCゲーム、ネットゲーム、携帯電話ゲームなどがある。この中で市場規模が最も大きいのはTVゲーム市場でその市場規模は全世界で200億ドル(約2兆円)以上と言われている。次に続くのは携帯電話ゲーム市場で市場規模は97億ドル(約1兆300億円)に達し、ネットゲーム(PCゲームを含む)市場は53億ドル(約5,600億円)と言われる。
このようななか、中国においてもインターネットカフェには多くの若者がPCオンラインゲームに夢中になっており、また街中にはTVゲーム機も販売されている。欧米と比較すると中国のゲーム市場は独特だと言われる。伝統や文化を重んじる中国では、これまでゲーム自体を有害と捉える向きがあり、そのような社会的通念と学業のプレッシャーの下にある青少年や社会全体がゲームを受け入れていくには、まだもう少し時間を要するかもしれない。 しかしネットゲーム市場だけで2002年は9.1億元(約123億円)の規模を誇り、この規模は2000年の3,800万元(約5億1,000万円)の約24倍の規模にまで成長した。 現在ゲーム企業の巨頭である Microsoft「X-Box」の中国市場への取組みについて、見ていきたい。 Microsoft 販売のTVゲーム機 X-Box。中国において X-Box の認知度は低い。これは2001年11月15日に北米で販売がスタートされて以来、未だに中国大陸では販売されていないためである。しかし、このTVゲーム機は家庭用TVゲーム機の中で最も先進的な機種と言われている。ゲーム機能以外にも DVD、音楽CD、インターネットなど多くの娯楽機能を搭載しており、またオンラインゲーム機能も兼ね備えている。 Microsoft X-Box は2002年2月22日に日本、11月29日に台湾、2003年10月30日に韓国にて販売を開始している。X-Box のオンラインサービスは中国大陸周辺地域では台湾、香港、シンガポールにて既に開始され、徐々にではあるが中国大陸へ向けて進撃を開始している。しかしながら未だに中国市場に本格参入していないのは何故であろうか? 日本のメーカーをみてみると、2003年11月初旬には、任天堂が神遊機(iQue Player)を上海にて販売開始し、また2004年からは SONY が「Play Station2」を広州及び上海にて販売開始した。これらを見ると X-Box が未だに本格参入していないのは不思議にも思えるが、これには理由がある。 Microsoft はゲームソフトの開発や現地企業との提携に力を入れ、既に中国・韓国の約30社のゲーム開発企業と協力関係を築き、「優良なソフトの提供によるユーザー満足度の向上」に重きを置いている。また X-Box は「オンラインゲーム機能」を搭載しているのに対して、SONY「Play Station2」は現在までに販売した約7,000万台の Play Station2の内、オンラインゲーム機能を搭載しているのは約240万台と言われている。 つまり Microsoft は、 (1)ゲームソフト開発企業との協力関係によりユーザーに対して優良なソフトが提供できる体制を先に構築し、優良なソフトを中国人ユーザーに提供する。 (2)中国国内においてネットゲームに人気があることを背景に、オンラインゲーム機能を搭載している X-Box を他社に追随し慌てて参入しなくても勝算ありと考えている。 以上の点から、現在までのところ中国参入を果たしていないと言えよう。 【次回に続く】 (記事提供:チャイナサーベイ) 最新トップニュース
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