中国ネットゲーム最大手が最大手ポータル買収、その裏には?中国オンラインゲーム最大手ベンダーの盛大互動娯楽有限公司(盛大網絡、SHANDA)が中国のポータルサイト大手の新浪網を運営する新浪公司(SINA)の株式を買い進め、筆頭株主になり、新浪がポイズンピル(毒薬条項)を発動した。日本の例の騒動と何やら状況は非常に似ているのだが、これらは中国企業による、米 NASDAQ、あるいは北京などを舞台としたものだ。
盛大網絡はすでに新浪の19.5%を保有。これに対して、新浪では、あと0.5%盛大網絡が買い増しを進めれば、新株予約権を発行することのできるポイズンピルを発動していた。米国では買収への対抗策として企業が新株予約権を発行することのできるポイズンピルは法的に認められている。 2005年2月28日現在、盛大網絡と新浪の経営陣同士が北京で接触、今後の展開について協議しているとも伝えられている。米国では、上場会社の5%株式を保有した時点で、発表する義務が規定されている。盛大網絡は、何らかの方法で、この5%という制限を巧みに回避し、累計で19.5%になった時に突然発表に踏み切った。こうした方法による買収工作に対して、新浪の盛大網絡に対する不信感は大きいともされている。 それでも、新浪は、公的には、盛大網絡が株主になったこと自体については歓迎の意を発表している。しかし、支配権を獲得する行為には、ポイズンピルを発動していることからも分かるように、反対している。盛大網絡が、新浪の株式の更なる買収に対抗するために、新浪としては、新浪と友好的に協力する善意の投資家をパートナーとして迎え入れたいところだ。いわゆるホワイトナイト(友好的投資家)である。 この新浪のホワイトナイトとして、候補に挙がっているのは、Yahoo!ともされている。もともと新浪と Yahoo!USA や Yahoo!CHINA は良好な関係にあり、2004年1月にはインターネットオークション事業で両者は提携していた。今回の盛大網絡の買収に対しても、新浪は Yahoo!との接触を断続的に進めており、協議していると伝えられている。 新浪網を制することができれば、中華圏のインターネット業界で、莫大な影響力を行使することができる。オンラインゲームベンダーとして、盛大網絡が野心を示すことも、また、たとえ今回ホワイトナイトになったとしても、新浪の独自性を保障するとも伝えられている Yahoo!が、それでも新浪との連携を強化することも、まったくおかしな話ではない。 一方で、今回、新浪のホワイトナイトが Yahoo!になる可能性は小さいとも指摘されている。さまざまな規制で、そうした行為に出られないだろうというのがその理由だ。さらに、盛大網絡は、今回の買収を通じて、中華圏のインターネット業界に君臨、それをもって、マイクロソフトが今後予定しているといわれる中国におけるインターネット分野での展開において、パートナーシップを組みたいとも言われている。 現在まで、情報は錯綜している。ただし、中国でも期せずして、企業買収が、今回の騒動を通じて恒常化、さらに加速していきそうだ。 (執筆:サーチナ・有田直矢) 関連記事 最新トップニュース
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