コミックのオンラインマーケティングに映画的手法Steven Spielberg 氏が監督を務め、Tom Cruise 氏が主演する超大作映画『War of the Worlds』(邦題:宇宙戦争) が今夏に公開を控える中、ある予告編が今週 Web 上に登場した。しかしその90秒の予告編は、映画の宣伝用ではない。同映画と同じく、宇宙人による地球侵略を描いた H.G. Wells 氏の小説をベースにした、コミック小説の宣伝用だ。
映画と似た宣伝手法を採っているといっても、映画版とコミック版が連携しているわけではない。コミック版の出版元で同種書籍を扱う新興出版社の Best Sellers Illustrated は、オンラインビデオを使ってファンサイトにおける伝搬効果を活かし、コミック小説版『War of the Worlds』の販売促進を図りたい考えだ。Best Sellers は同社初の出版書籍として、同コミック版を1日に発売している。 Best Sellers の上級副社長 Aron Kessler 氏は、「予告編を制作したおかげで、わが社のコミック小説の認知度が高まり、消費者の関心を惹いたようだ」と語る。同予告編のビデオクリップは、Best Sellers の Web サイトに掲載する前に、ファンサイトの『Waroftheworldsfilm.com』で取り上げられた。 同予告編を制作したのは Sandpail Productions だ。予告編ではコミック版の画像を用い、音楽とナレーションを加えて映像化している。Best Sellers によると、同ストリーミング映像の制作には、概算で1万5000ドルほど費やしたという。 「できるかぎりハリウッド風の予告編になるよう心がけた。コミック小説の予告編としては、おそらく最も先端的な技術を駆使したものと思う」と、Kessler 氏は予告編の出来栄えに自信をのぞかせた。 ヨーロッパには、コミック小説の宣伝にオンラインの予告編を使う出版社が、少数ながらもいくつか存在する。また、コミック人気が急激に高まりを見せている米国でも、Sentinel および Image Media の2社が、同じ手法による宣伝を行なったことがある。業界誌の ICv2 によると、米国およびカナダにおける2004年のコミック市場は、売上規模が前年比で25%増加して2億500万ドルとなり、大台を超えたという。 関連記事 最新トップニュース
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