ネット利用者1億に:「中国ネット発展状況統計報告」発表2005年7月21日、中国のドメイン管理機関である中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)が、「第16回中国インターネット発展状況統計報告」を発表。6月30日時点でのインターネットユーザーが、前年同期比18.4%増の1億30万人に達したことが明らかになった。なかでも、ブロードバンド接続のユーザー数の伸びが激しく、増加率は23.8%に達して5,300万人。ブロードバンド接続ユーザーがダイヤルアップ接続ユーザーを超えたのは、1997年の調査開始以来初めてのこと。インターネットユーザー数とブロードバンド接続ユーザーは、ともに米国に次いで世界第2位となった。
投資対象としても注目されているcnドメインについては、サイト数が2005年1〜6月だけで19万件ほど増加し、62.2万件に達した。cnドメインが急増を続けた主な原因は、国がドメイン管理政策の調整を行ったことにより広範な環境が整ったこと、中国経済の発展に伴いインターネット上の中国の代名詞として、国内外の企業が注目していることなどがあげられる。また、ドメインの登録費用が下がりつづけていることも、直接的な影響を及ぼしている。 また、ネット支払の普及を受け、オンラインショッピング利用者はネットユーザーの20%に相当する2,000万人に達したことも明らかになった。今後半年以内にオンラインショッピングを4回以上利用する意志のあるユーザー数は全体の47.6%に達しており、インフラ整備や法整備が進むにしたがい、上昇傾向は加速するものと思われる。 例えば、7月8日には、中国網通(チャイナネットコム)系の北京網通が、上海ベルアルカテルと提携して北京市で新しいブロードバンドネットワークを完成させたことを明らかにしたばかり。1Mbps だったブロードバンドの最高速度が8Mbps にまで向上し、国を挙げて推進している IPTV のデータ転送もサポート可能となった。 2005年上半期(1-6月)のオンラインショッピングの取引金額は100億元(約1,360億円)に到達。例えば、オンラインショッピングサイトで販売された携帯端末は300万台を超えている。オンラインショッピングを利用する理由としては、利用者の約半数が「近所で売っていない商品が買えるため」を挙げている。そのため CNNIC では、「全国的な商品配送システムの構築が急務」としている。 インターネットユーザーが不満に感じている点として多かったのは、「インターネットウイルス」が最も多く、「ポップアップ広告及びウインドウ」が続いてた。ポップアップ広告は代表的な広告表示の手法だが、使いすぎると Web サイト自体に不快感を与えるとして、以前からその問題が指摘されていた。 その他、「トロイの木馬などクラッカーによる攻撃」「利用料金の不透明さ」が10%を超えた。「スパムメール」は9.4%、「情報の不正確さ」は8.0%。「個人情報の漏えい」は3.3%だった。 一方、CNNIC では、インターネットを利用しない人にも調査を実施。インターネットを利用しない理由として最も多かったのは、「パソコンやネットワーク自体がよく分からないため」で、前年比約10%増となる46.7%に達した。インターネット利用者が増加している一方で、インターネットに馴染みのない人も増えていることが明らかになった。 しかし、「必要ない」「利用料金が高い」「居住地では接続できない」を理由とする率は昨年末より減少しており、インフラ整備が進んでいることが分かる。また、「今後インターネットを利用するか」という設問については、67.8%が「利用しない」と答えており、「必ずする」「するかもしれない」を合わせた23.3%を大きく上回った。中国でも社会の IT 化に対応できない人々の問題、いわゆるデジタルディバイドが深刻化する可能性が高まっている。 (執筆:サーチナ・齋藤浩一) 関連記事 最新トップニュース
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