スパムメールに学ぶ私はいつも、スパムメールから学んでいる。
スパムメールの送信者は、 Eメールマーケターと同じことを求めているからだ。 ただし、やり方が受信者の同意を得ていないだけだ。 スパムメールの送信者は、 受信者に指定の行動を取らせようと、 誘惑的件名とコンテンツで特定 URL をクリックさせようとする。 この行為は、 Eメールマーケターがメルマガの読者にさせようとする行為と同じだ。 目的は同じなのだが、送信のやり方が違う。 こんな話がある。 「受信者の望むスパムメールであれば、 そのメールはスパムメールではなく、幸運のメールになる」 Eメールマーケターは、 読者が喜ぶメルマガを配信することで、 読者の信頼を得ようとする。 そのために、読者のニーズを分析し、 それにあった内容のコンテンツを編集し、配信する。 スパムメールの送信者は、 受信者がメールを解除しようがしまいが関係なく、メールをばらまく。 幸運のメールだと思う受信者にヒットすれば、 それで目的は達成される。 どちらもスポンサーがついて利益が転がり込む。 お互いのビジネスルールだけが違うだけだ。 スパムメール送信者のリスクは法の処罰であり、 Eメールマーケターのリスクは読者の解除率だ。 お互いそれぞれのリスクの上で、 メールの受信者に特定の行動に誘導しようとしている。 こう理解したうえで、 最近届いているスパムメールの件名を分析してみたい。 ■魅力的な件名のコピー ・仕事しすぎないで! ・お相手はキャリアウーマンのみです ・今平気ですか? ・選ばれた方のみに配信しています ・Re:社長から…… ・※再送信です。申し訳ございません。 ・お久しぶりです ・お問合せの件 ・【ご当選】貴方様に女性より特別優先オファーが入りました ・◆◆トコ夏ダイ企画◆◆高級女性がお相手を探しています。※先着順 仕事でメールを見る機会の多い私にとって、 「お問合せの件」というようなビジネス関連の Keywords があると、 ついついメールを開いてしまう。 「お久しぶりです」とか「今平気ですか?」なんて言葉が件名にあると、 友人からのメールと間違えてしまう。 件名は、実に受信者の関心をもてあそぶようなコピーになっている。 だが、 本文のコンテンツを見ると、 件名ほど感心する内容と編集がなされていない。 この辺が、Eメールマーケターと差が出るところだろう。 ■スパムメールのビジネス論理 1,000万通の迷惑メールを配信して、 その中の1%の幸運のメールと思う人にヒットすれば、 ビジネスとして成功する。 1,000万通の同意を得たメルマガを発行して、 1%の読者が期待する行動を起こしてくれれば、 メルマガビジネスとして成功する。 共通するポイントは、 受信者の数がある規模以上であると、 規模が物を言うビジネスができてしまうことだ。 ただ、 スパムメールの送信者は、 敵を多く作り警察に追われる逃亡者の身になり、 Eメールマーケターは、胸を張ってビジネスの成功を味わい、 読者からファンメールを受け取る。 英語に White knight と Black Knight がある。 共通点は、どちらも Knight である。 スパムメールの送信者とEメールマーケターの場合は、メールである。 紙一重の違いで White にもなり、Black にもなる。 従って、お互いに学ぶ点があるのだ。 これからのEメールマーケターは、 敵を知る努力が求められる。 特に、敵のメールと差別化を図るうえで工夫が求められる。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント) 記事提供:
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