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3Gライセンス発行前夜、中国最大の通信展覧会開催第3世代(3G)携帯電話のライセンス発行を前にした最大の通信展覧会である「2005年中国国際通信設備技術展覧会」が、10月18日から22日まで北京市の国際展覧センターで開催された。17の国および地域から通信関連企業約500社が参加し、中国の通信業界で最も注目の的となっている3Gをめぐる最新情報に注目が集まった。
展覧会には、フィンランドのノキア、カナダのノーテル、フランスのアルカテル、ドイツのシーメンス、スウェーデンのエリクソンなども参加し、3G携帯電話や関連設備を展示。これまでは技術的な概念でしかなかった3Gだが、多くの3G製品が展示されることで名実共に展覧会のメインプロジェクトとなった。 「中国IT白書2005−2006」(サーチナ総合研究所、2005年10月)によれば、2005年6月現在の中国における携帯電話の加入件数は3億6,316万8,000件で前年同期比の増加率は19%に達している。3Gサービスが開始されれば、ハイエンドユーザーを中心に3Gサービスへの移行が見込まれている。また、端末メーカーの生産高も増加しており、ノキアの中国における携帯電話の累計生産台数が10月17日に2億台の大台を突破した。 最も注目を集めたのは、TD-SCDMA 産業聯盟の楊・秘書長が「TD-SCDMA のモデルネットワークの構築作業が北京市内で進行中」と発表したことといえる。中国が独自開発したTD-SCDMA のテストが8月に終了したことにより、業界関係者の関心はモデルネットワーク構築の成否に集中していたためだ。 楊・秘書長は2005年8月の段階で「既存のリソースを活用して3G携帯電話のネットワーク構築をおこない、2005年内に商用ネットワークの構築を完了する」との見込みを発表しており、計画はほぼ予定通り進んでいるものとみられる。 モデルネットワークの基地局は数百台規模で、容量は20万回線以上となる見込み。北京市の次は上海市、天津市、湖北省・武漢(ぶかん)市で同様のネットワークが構築されるが、具体的な作業日程は今のところ定まっていない。 上海アルカテルの李勇・3Gサービス副総裁は、「モデルネットワークの構築は、中国の独自規格であるTD-SCDMA が商用に適するかどうかを検証するためのもの」と説明。大唐電信(ダタンテレコム)との共同実験で成功を収めている上海ベルアルカテルでは、すでに情報産業部に対し3Gソリューションの計画案を提出している。 また、普天信息技術研究院の高級エンジニアである呉智勇氏は、3Gソリューションの提供を積極的におこなって、モデルネットワークの構築に協力する方針を明らかにしている。普天はTD-SCDMA に向けた詳細なタイムスケジュールを策定済み。それによると、2005年10−12月にモデルネットワークプロジェクトに参加。2006年に基地局設備を提供し、2007年に3.5Gの HSDPA をサポートする予定となっている。 中国3Gの父とも呼ばれる李世鶴氏は、四川省・重慶市で開催された「2005年グローバルモバイル通信大会」の席上、TD-SCDMA の商用化を2006年夏とする予測を発表したばかり。商用化の時期は憶測の域を出ないものではあるが、2006年夏とみる声がやや大きくなっている。TD-SCDMA の次のテストは11月末に終了する予定であり、この結果発表が今後の情勢を占うことになりそうだ。 (執筆:サーチナ・齋藤浩一)
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