日本のEメールマーケティングはどのステージか?私は、米国のEメールマーケティングを研究している。
大きな流れが米国に3つある。
■Stage-A 告知中心の流れ Eメールが普及するにつれて、 企業は、 ホームページでの情報告知だけでなく、 Newsletter と言う形で一方通行的な情報をメールで配信し始める。 発想は、紙媒体のダイレクトメールをEメールに取って代わらせるもの。 Newsletter の配信方法も、 読者のパーミッションなしでどこからかメールアドレスを取得して一斉に配信するものから、 パーミッションありに移る。 米国ではメールアドレスの売買が合法化されているので、 オプトインされているメールアドレス宛に、 企業の情報を一方的に知らしめる告知ができる。 ■Stage-B キャンペーン中心の流れ Eコマースが普及するにつれて、 Newsletter をキャンペーンマーケティングというコンセプトに取り込み始める。 企業のネット売り上げを増やすためにプロモーション企画を展開する。 ホームページと Newsletter をうまく連動させ、 プルとプッシュツールをキャンペーンマーケティングに取り入れる。 キャンペーンは、ネットだけでなく現実の世界と連動して行われる。 オンライン売上だけでなく、 オフライン売上も増やす目的で、キャンペーンは展開される。 Newsletter は特定の読者層をターゲットとして配信され、 その効果をキャンペーン指標で分析する。 分析されたデータを次のキャンペーンに反映し、 より効果的なEメールでのキャンペーンが展開される。 ■Stage-C 読者中心の流れ スパムメールの増大で、 メールを受信する読者の不快感がピークになり、 社会問題としてスパムメールが取り上げられる。 その結果、 企業が配信したメールや Newsletter が、 読者に不達になるという現象が出始める。 キャンペーンマーケティングでメールが配信されても、 読者に受信されなければその効果も発揮されない。 メールが不達にならないようにするにはどうしたら良いかが試行錯誤される。 Sender ID、 SPF、DomainKey など送信元認証でメールを受信する、 しないの判断材料にしたり、 独自のフィルタリングでメールをブロックしたりすることが、 メールの不達の問題を表面化させる。 スパムメールであるかどうかの判断の精度が十分でないために起きる副作用である。 Eメールマーケティングも、 企業中心のものの考え方から、 読者が喜んで安心してメールを受信してくれるやり方に変貌し始める。 「この企業から配信されるメールはスパムメールではないので、 私の受信箱に届けてください」というアクションが読者からなされないと、 確実にメールが届かない時代に突入する。 さて、 日本と米国のEメールマーケティングはどのステージにあるのだろうか。 Stage-A にいるのが、日本のEメールマーケティングである。 米国は、 Stage-C に入り始めている。 日本のEメールマーケティングは、少なくとも3年ぐらいは遅れている。 このような見方をしているのは、私だけであろうか。 世間では、Blog、ポッドキャスティング、Web 2.0、 Internet 2 などと新しい話題で一杯だ。 でも、根本的に Web とメールという媒体から切り離されていない。 インターネットはメールで始まり、 Web が生まれ、音声、動画とだんだんリッチな情報伝達インフラになり始めている。 タイミングよくその変化とニーズをつかむことができれば、 ちょっとしたビジネスを創出できそうだ。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント) 記事提供:
失敗しないEメールマーケティング
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