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「鳳芯2号」開発で独自 IT 技術の流れを作りたい中国中国科学院計算所が11月30日に開催した一般向け研究所開放イベントで、同所は中国独自の映像コード技術標準である AVS(Audio Video Coding Standard)の IP コアを無料で公開すると発表。より多くの企業を呼び込んで AVS 産業を発展させたいとした。
しかし、この日はさらに業界を沸かせた発表があった。中国が自主開発した CPU「鳳芯2号」のお披露目である。「鳳芯2号」は、AVS だけでなく ISO と ITU-T による国際標準規格である H.264 をサポートする。「龍芯」がパソコンで使用されるのに対し、「鳳芯」は映像機器で使用されるという点で異なる。 「鳳芯2号」は、独自に開発した複数の標準を処理できるコーディング技術を採用。微細化レベルを高めることでチップの面積を30%以上縮小することに成功した。開発の主体となった寧波中科集成電路設計センターによると、AVS 1.0、H.264/AVC main Profile 標準との互換性はすでに実証済み。解像度 1,920×1,080i のフォーマットもサポート可能となっている。 「鳳芯」の開発が始まったのは2003年。当初は資金面などで中国科学院の支持を受けて進められていたが、2004年からは国の予算に頼らない体制をとろうと方針を転換。開発拠点を北京市から浙江省・寧波(ニンポー)市に移し、ユーザー企業のニーズを汲み取りやすい体制をとった。 寧波市では市政府の支援を獲得することに成功し、研究はよりユーザーに近い環境で進められた。今後は、2006年初めにも独立した新会社を設立し、産業化を図っていく予定だ。寧波中科集成電路設計公司の徐・総経理によると、資金調達作業は2004年から開始しており、すでに海外資本との接触もあるという。中国企業では、寧波(ニンポー)市の民営企業が数千万元を投資したいとの意向を明らかにしている。 鳳芯2号の量産は早ければ2006年上半期(1−6月)にも開始される予定。価格は10ドル以内になるものとみられている。受託生産を行なう企業については明らかにされていないが、業界関係者の間では中国最大の半導体ファウンドリー(受託生産会社)の一つである中芯国際集成電路製造有限公司(SMIC)ではないかとの見方が強い。生産開始後の初期生産数は6,000枚程度となる見込み。 中国科学院計算所の孔華威氏は、「鳳芯2号の登場によって、AVS 標準をサポートする CPU が不足している現状を打破できる。国産エンコーディング標準の産業化に拍車がかかるだろう」としている。また、中国では IPTV(インターネットプロトコルテレビ)の普及を促進する動きが加速しているが、映像コード技術標準は特に中核的技術として注目されている。 中国の大手ポータルサイトである新浪網のオンラインアンケートによれば、回答者(約1.6万人)の72.6%が「鳳芯2号は外国メーカーの同等品に対抗し得る」と答え、「太刀打ちできない」の17.39%を大幅に上回っている。また、「鳳芯2号は中国製 IPTV チップの欠如をカバーすることができるか」という問いに対しては、69.62%が「できる」、19.37%が「できない」としている。 (執筆:サーチナ・齋藤浩一) 関連記事 最新トップニュース
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