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液晶モニター広告大手2社が合併、シェア9割超

株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・齋藤浩一
2006年1月11日 / 09:30
 
 
中国液晶モニター広告大手の聚衆目標伝媒有限公司(Target Media)と分衆伝媒控股有限公司(Focus Media)が2006年1月9日、分衆伝媒が聚衆伝媒の100%株式を取得する形で合併すると発表した。市場シェア98%を占める巨大企業の誕生に、市場独占が決定的になったという見方が強い。

分衆伝媒による聚衆伝媒の株式取得総額は3億2,500万ドル。うち9,400万ドルを現金で、2億3,100万ドルを株式で支払う。分衆伝媒は2005年7月13日に米ナスダック市場に上場済みで、聚衆伝媒も2006年第1四半期(1〜3月)にナスダック上場を目指すと宣言していただけに、突然の合併発表に驚く声も聞こえてくる。これにより、聚衆伝媒の虞鋒・董事会主席は分衆伝媒の江南春・CEO(最高経営責任者)と共に新体制での董事会連席主席となる。

合併前の中国における液晶モニター広告市場は、この2社でシェア98%を占めている。分衆伝媒は2003年5月の設立以来54都市でモニター3万5,000台を、一方の聚衆伝媒は2003年7月の設立から2005年9月までに40都市で2万5,000台を展開。これについて専門家は、「商業ビルなどの液晶モニター広告市場は発展規模が限られているうえ、2社が価格競争を続けていけばいずれ共倒れの危機に陥る。合併はむしろ必然的な流れ」と分析している。

実際、両社は今回「買収」という言葉を使わず、終始「合併」であると強調している。圧倒的なシェアを占める優位性もさることながら、「競争関係に終止符を打つことで今後は広告の有効性やサービスの向上に注力する」と江・CEO は述べ、商品価格の上昇につながるのではないかとの疑問にはノーと答えた。

合併後、両社はそれぞれのブランドによる展開を図り、従来の資源を生かす形で、商業ビル向け、居住区向け、屋外向けそれぞれのブランド展開を進める方針。分衆伝媒は、2005年10月にエレベーター広告で中国市場シェア90%を誇る Frame Media を買収しており、現在の事業展開はエレベーター広告だけにとどまらない。そのため、それぞれの強みをさらに細分化し、別個のブランディング戦略を練ることにしている。

(執筆:サーチナ・齋藤浩一)

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