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携帯電話生産で存在感増すノキアとサムスン中国の携帯電話市場では、中国メーカーが海外メーカーに押されるという構図ができあがって久しい。情報産業部の統計では、2005年上半期の携帯電話販売台数は6,281万台だが、中国メーカーが占める割合は半分以下の46%に過ぎなかった。各社は売上の落ち込みにはまもなく歯止めがかかるとみているが、業界を取り巻く環境は2006年も厳しさを増すものと思われる。
中国メーカーがそんな苦境にあえぐ中、ノキアやサムスンを筆頭とする海外メーカーに中国事業強化の動きが目立っている。中国での累計生産台数が2億台の大台を突破したノキアは2005年末、広東省・東莞(とうがん)市の工場の生産能力を2倍に引き上げることを発表。新ラインの稼動に伴って職員数も倍増させるというビッグプロジェクトの投資額は1,400万ドル。 中国の全職員数が約6,000人に達する大型企業の投資拡大は、多くの中国企業にとって脅威を感じざるを得ないものだった。 それに続いて韓国のサムスン電子も、天津工場の生産能力を大幅に拡大すると発表。2006年国際携帯電話産業展覧会の実行委員会が明らかにしたところによると、天津三星通信技術有限公司が申請していた、生産能力を年間1,770万台分増強する1億6,800万ドルの投資プロジェクトが、国家発展改革委員会(発改委)の認可を取得したという。 サムスンの現在の生産能力は GSM を中心に年間2,400万台。したがってプロジェクトが完成すれば年産4,170万台体制となり、販売収入は46億ドルに達する可能性もある。 広東省に拠点を置く大手メディアの南方週末は、2005年12月に発表した外資企業番付でサムスンを第1位とした。これは中国に投資している世界トップ500社を対象としたもので、投資額や経営状況、納税、社会貢献度、従業員の権益保護など5つに大別した合計12項目について総合的に評価したもの。 また株式会社サーチナが2005年11月に行なったインターネット調査でも、第1位のノキアに続いてサムスンがモトローラを抜いて第2位にランクインしている。サムスンとノキアは消費者からの支持も熱く、特にノキアは様々な調査でベスト3の常連でもある。 一方、劣勢がクローズアップされる中国企業の中では、華為技術が衰えない実力を示していることに注目すべきだろう。独自の特許路線を重視することで有名な華為技術は、2005年の販売台数が前年比100%増となる1,000万台を突破。さらに、アジアパシフィックをはじめ、西欧、中東市場での展開が軌道に乗っていること、UMTS/HSDPA 端末がボーダフォンに納入されている実績などを総合的に判断すると、2006年は2,500万台を超えるとも言われている。 中国で絶大なブランド力を持つノキア、電子機器の総合展開を図るサムスンという2社の前に中国企業がどう立ち向かうのか、今年も目が話せないといったところ。 (執筆:サーチナ・齋藤浩一)
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