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2006年1月26日 11:00

第二回 「ビジネスSNSと言えば…」

SNS のビジネス活用が注目されている。

特に SNS 先進国である米国では、様々な目的ごとに SNS サービスが展開。広い友人関係を求めるものから、履歴書を公開してビジネスにつなげるもの、趣味仲間や商品の情報交換や相談相手を探すものなど多様化が進んでいる。

最もビジネス活用がすすんでいる専門家マッチング系SNSでのメジャー事例をいくつかあげてみよう。

Linkedin リンクト・イン
2003年5月、PayPal 元上級副社長 Reid Hoffman 氏が設立したビジネスSNSの草分けサイト。仕事関連に絞った人脈交流が中心で有償サービスもある。

Ryze ライズ
仕事関連のネットワーキングが特色。ユーザーどうしが直接知り合える。

ecademyエカデミー
ビジネスのネットワークを作るためのもの。

Everyonesconnected.comエブリワンズ・コネクテッド

  一方、ニールセン・ネットレイティングスによる2003年10月の米国マッチング系サイトの利用調査によると、ユニークビジター数は、
  1位 ヤフー・パーソナルズ 492万3000人
  2位 マッチ・コム 391万6000人
  3位 MSN デーティング&パーソナルズ 194万6000人
  4位 フレンドスター 92万7000人
平均接続時間では、
  1位 フレンドスター 1時間52分
  2位 マッチ・コム 55分
  3位 ヤフー・パーソナル 35分
と、SNS 最大手であるフレンドスターの滞在時間が際だつ結果となった。

B2C のサービスモデルでは、このユーザー数(eyeballs)と滞在時間(stickness)のかけ算が広告媒体としてのパワー指標となるため、SNS が注目されるひとつの理由となっている。

また別の側面もある。SNS では自らの人的交流を活性化させるために、他のネットサービスで獲得が困難になってきている個人情報を容易に取得できる点である。

典型的な例が韓国の人口の3分の1、1600万人が参加している巨大 SNS「サイワールド」である。日本における住基台帳にあたる住民登録番号と実名参加が必須であり、なりすましができないサービスである点が Mixi と異なる。特長であるミニホームページをはじめ、個人の性別や年齢はもちろんのこと、趣味や職業までが事細かにデータベース登録され、それによりコミュニケーションが活性化している。

サイワールドは広告やコマースモデルではなく、アバターなどのデジタルアイテムから収益を得ているが、仮にこの SNS サービスをコマースに活用すると、購買履歴に基づく Amazon モデルに正確な個人属性を加えることによる極めて精緻なリコメンドサービスが可能となる。

また SNS における信頼醸成を利用したコマースアプローチも登場した。米国 Yahoo がβ版を開始したショッピング SNS サービス、Shoposhere だ。ここでは「ソーシャルコマース」という概念が提唱されており、店が一方的にすすめる商品ではなく、知り合いやその道の達人などによる「信頼のおけるクチコミ」に基づくリコメンドショッピングが実現されている。

ちなみに、冒頭で紹介した老舗で米国最大級のSNSサイト「フレンドスター」は、新興のSNSサービス「MySpace」に急速にシェアを奪われ、買収先を探している状況であるようだ。 流行に敏感な若者をターゲットにしたサービスならではの栄枯盛衰である。

【当コラム執筆は、代表である斉藤と CTO である通称 KOSBY が担当しています】


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