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マーケティング2006年2月8日 11:00
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第三回 「ビジネスSNSのツボ …… 氷山の上と下」

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20060208/7.html
著者:斉藤 徹
国内internet.com発の記事
ビジネスに SNS を活用する。そのココロは、多くの場合、コミュニティ活性化による新たなビジネス(新しい利益源)の創出と言えよう。

このココロから、2つのポイントが導かれる。ひとつは、コミュニティとしての人的な交流が活性化しなければ、SNS は何の意味も持たないということ。もうひとつは、コミュニティがいかに活性化しても、ビジネス(新しい利益源)が創出されなければ目的を果たせないということである。

これを図式化したものが「 SNS 氷山」だ。


ビジネス SNS 構築において、氷山の上に出ている「ユーザー視点」と、目立たないがより巨大な基盤である「ビジネス視点」、この2つの視点を持つことが大切である。


■氷山の上(ユーザーサイド)について

まずは、SNS やブログといったフロントエンドのユーザーインターフェイスについて。

ひとつ目のツボは、SNS では Mixi、Blog では Movable type と言ったほぼ標準となっているユーザーインターフェイスをできるだけ採用すること。SNS の性格上、コアユーザー(良い意味で SNS オタク)が初期ユーザーとなり、彼らが満足し、友人達に口コミされる流れをつくる必要があるからだ。彼らは標準的なインターフェイスに慣れ親しんでおり、余計なことにわずらわされることを嫌う性質を持っている。

ふたつ目のツボは、SNS に集まった人たちが、楽しみ、滞在し、友人を呼びたいと感じる。そのための仕組み(特長)づくりである。もっと具体的に言うと、ユーザーが、Mixi ではなく、その SNS を好むようにする、そのための仕掛けと言ってもよい。ここでも重要なことは、初期に集まるコアユーザーに気にいられるか否かである。

現在、マーケティングの世界でも、商品と一般ユーザーとの間をつなぐ存在として「オタクの口コミのチカラ」が注目されているが、コミュニティもしかり。ビジネス SNS は、ほとんどの場合、何らかの属性・特性を持ったコミュニティであるため、特にその特定分野におけるオタクユーザーが熱中する特長が大切になる。

つまり「その分野のオタクが熱中する仕組み」をつくることがツボと言える。


■氷山の下(ビジネスサイド)について

次に、目立たないが、フロントエンドより多様で重要となるバックエンドのビジネスサポートについて。

企業が SNS コミュニティを運用するのは、多くの場合、ボランティアではなくビジネス(新しい利益源)の創出にある。何でビジネスを創出するか。この点をはっきりさせることがツボである。典型的パターンを列挙してみよう。

・個人属性と購買履歴をミックスさせた、CRM リコメンドの仕組み
・その道の達人が自然と登場し、商品サービスをリコメンドする仕組み
・アバタなど、ユーザーがデジタルコンテンツを買いたくなる仕組み
・人材やビジネスマッチングを有料で紹介する仕組み など

これらを実現するためには、コマース、CRM 、リコメンド機能、課金決済機能、広告アフィリエート機能などが必要となる。

また一方では、コミュニティを前提としたリスク管理も大切なポイントだ。例えば、SNS はディテイルな個人情報の集合体であり、個人情報を保護するためのテクノロジーや体制づくりは必須と言える。また、企業としての公式ブログを掲載する場合や、画像系投稿が可能なコミュニティの場合には、コンテンツ検閲機能や体制を持つ必要がある。さらに、誹謗中傷やトラックバック広告に対応するためのサービス運用体制も重要だ。

つまり「ビジネスを実現するバックエンドをしっかり構築」することが第二のツボと言える。

では、次回から数回にわたって、氷山の上にある、「オタクが熱中する仕組み」の事例を、分野属性別にいくつか紹介していきたい。

【当コラム執筆は、代表である斉藤と CTO である通称 KOSBY が担当しています】

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